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【クラス】 キャスター 【真名】 デスドレイン(ゴトー・ボリス)@ニンジャスレイヤー 【ステータス】 筋力C 耐久C 敏捷C+ 魔力B 幸運A+ 宝具A 【属性】 混沌・悪 【クラス別スキル】 陣地作成:E- 正確には陣地作成スキルを持たない。 宝具『死の濁流(アンコクトン)』の暗黒物質による擬似的な陣地を作れるのみ。 道具作成:E- 正確には道具作成スキルを持たない。 宝具『死の濁流(アンコクトン)』で暗黒物質を生成するのみ。 【保有スキル】 精霊の加護(偽):B++ 危機的状況において驚異的な幸運を手繰り寄せる。 「いくら追い詰められようと自分には必ず神の助けが降りる」という身勝手な自負の具現。 戦闘続行:B+ 往生際の悪さとすら言える生存能力。 瀕死の傷であっても生き延びることが可能。 精神汚染:A あらゆる凶行を謳歌する狂人。 同ランク以下の精神干渉をシャットアウトする。 ノーカラテ:A カラテを体得していない。 体術による基礎的な戦闘技術を備えていない稀なニンジャ。 白兵戦においてパラメータで下回る相手に打ち負ける確率が上昇する。 【宝具】 「ダイコク・ニンジャ」 ランク:A 種別:対己宝具 レンジ:1 最大捕捉:1 ニンジャとは平安時代の日本をカラテによって支配した半神的存在である。 この宝具はデスドレインに憑依したダイコク・ニンジャのニンジャソウル、つまり魂そのもの。 ニンジャソウルに憑依されたものは個人差こそあれど、超人的な身体能力や生命力を獲得する。 その戦闘力は常人を遥かに凌駕するものの、急所への攻撃はニンジャといえど致命傷となる。 「死の濁流(アンコクトン)」 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000 暗黒物質とも称されるユニーク・ジツ、つまりデスドレイン固有の特殊能力。 コールタールめいた可燃性の流動状エネルギー「アンコクトン」を自在に操る。 主に触手状になって他者を捕獲・吸収する他、他者の体内に侵入させ窒息・破裂させることも可能。 更に物理攻撃に対する防御、本体の負傷部分の治癒や再生など、非常に応用が利く。 ただしアンコクトンの守りを上回る威力や魔力さえあれば防御を貫通することが可能。 他者の生命を力の源とし、生命を補食することで際限なく増殖を繰り返す。 アンコクトンから直接NPCを魂喰いすることも可能。 【Weapon】 宝具「死の濁流(アンコクトン)」 【人物背景】 強姦殺人、連続放火、銀行強盗など数々の凶悪犯罪を起こした囚人「ゴトー・ボリス」。 死刑判決が下された直後、法廷内で神話級アーチニンジャ「ダイコク・ニンジャ」のソウルが憑依。 邪悪なるニンジャ「デスドレイン」として覚醒し、法廷に出席した人間を皆殺しにして逃走した。 極めて凶悪な殺人鬼であり、自らの欲望のままに刹那的な犯罪を繰り返す。 また凄まじい強運の持ち主で、窮地において幾度と無く生還している。 一方で幼稚な寂しがり屋の一面も持ち、イマジナリー・フレンドと会話をする癖がある。 そういった性格故か法廷からの逃走後は仲間を集めようとした。 ニンジャとしての能力はジツ特化型であり、身体能力こそ高いもののカラテの実力は皆無。 強大なニンジャ組織からの刺客を幾度と無く始末し、幹部クラスのニンジャとも互角に渡り合う等その実力は高い。 ノーカラテ・ノーニンジャの理念が基本とされるニンジャの中でも異色の存在。 【サーヴァントとしての願い】 自由と殺戮を謳歌する。 【方針】 気の赴くままに遊んで、ついでに魂喰い。 勿論勝ち残りたいが、そこまで後先のことは深く考えていない。 気の合いそうな仲間も欲しい。
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自分は何故ここにいるのだろう。 思春期の青少年が一度は考えるようなことを、何故いい歳をした社会人である自分がずっと悩み続けているのだろう。 犯罪の溢れる街ゴッサムで真面目に捜査をしながら、一条薫の胸中には形容しようのない感情が駆け巡っていた。 日本からゴッサム市警に出向して以来、腐敗と汚職に塗れる周囲の環境に辟易しつつも腐らずに仕事をこなす日々。 だがどうしてだろう。この日々が何か致命的に間違っているような根拠のない妄想が脳裏から離れてくれない。 「疲れているのか…?」 馬鹿な、と弱気に過ぎる考えをすぐに否定した。 まだ二十代の半ばを過ぎたばかり、体力の衰えを感じるには早すぎるというものだ。 気を取り直して聞き込み捜査を続けようとした時だった。 「何だ…蔦か?」 足元に不自然に伸びる植物の蔦が見えた。 街中でこのような伸び方をする植物など見たことがない。 不審に思い蔦の生えているところを探っていくと貧困層が住む居住区に行き着いた。 「どういうことだ……」 この居住区はあまり衛生管理が行き届いておらず住人も極端に少ないことは一条も知っていた。 間違っても植物が自然に繁殖できるような環境ではないはずだ。 にも関わらず謎の植物は明らかにこの一帯を中心に繁殖している。 「ウワァアアアアアアアアア!!!」 奥の方から男性の絶叫が木霊した。 ただならぬ事態が起こっていると判断した一条は全速力で声のした方へ駆けつけた。 辿り着いた先にいたのは駐車場の柱にへたり込んでいる東洋人らしき男性と緑の体躯に長く鋭い爪が特徴的な怪物だった。 (何だ、この感覚は?) 明らかに非現実的な存在を目の前にしたにも関わらず一条の身体は自分で驚くほど冷静に動いていた。 自分は怪物的な存在を知っている。しかしあの怪物には覚えがない。 奇妙な既視感と違和感が脳裏を交差し続ける。 その間にも身体は敏速に動き、手にした拳銃から発射された弾は正確に怪物を捉えていた。 そして銃弾がまるで効かなかったことをも冷静に受け止める自分がいた。 「早く逃げて下さい!!」 しかし怪物の注意を一条に向けさせる効果はあったようだ。 男性が反対方向へ逃げ出したことを確認し、続けて二発怪物へ銃撃を見舞ったがやはり効果は無い。 あまりにも絶望的な状況。だが自分はこの感覚を知っている。 (そうか……、俺は……!) 不意に、パズルのピースが嵌るように一条の記憶が蘇った。 多くの犠牲を出しながら根絶した未確認生命体と姿を消したかけがえのない友人。 長野での最後の戦いから一年経ったある日、一条は休暇を利用して東京を訪れた。 警視庁をはじめとした色々な場所で挨拶回りを済ませ最後に訪問した城南大学。 そこでかつて五代雄介が買ったというシャブティの人形に触れた時、一条は意識と記憶を失いこのゴッサムに呼び寄せられたのだ。 しかし、どうやら自分はここまでのようだった。 引き撃ちしようとした一条を嘲笑うかのように怪物は一気に距離を縮めると爪を振るった。 咄嗟に転がって自身が切り裂かれることは避けられたものの銃はそうはいかず、途轍もない切れ味で銃身を半ばまで切り取られてしまった。 腹部の装飾品こそ無いが人外の能力という面ではこの怪物もグロンギと大差ないようだ、などと妙に冷静な考えが過る。 自分はもうすぐにでも死ぬだろう。ここにクウガは、五代雄介は存在しないのだから。 それでも後悔はなかった。自分が一条薫である限りこの怪物に立ち向かわないという選択は有り得なかっただろうから。 「勝手に諦められちゃ困るんだがな」 『カメンライド・ディケイド!』 「何!?」 死を目前にした一条の視界にマゼンタの戦士が飛び込んだ。 ごく僅かにクウガに近い意匠を残す戦士は円熟した動きで怪物に拳打を見舞い圧倒する。 回し蹴りで怪物を駐車場の壁まで吹き飛ばしたが相手は未だ健在のようだった。 「しぶとい奴だな。いや、俺の力が普段より落ちてるのか」 それを見た戦士はカードのようなものを取り出した。 戦士の背後にいた一条には見えなかったが、戦士はカードを腰のバックルに装填し読み込ませた。 『カメンライド・クウガ!』 「馬鹿な!?」 懐かしささえ感じる音と閃光からもう見ることもないと思っていた戦士の姿が現れた。 戦士クウガ、五代雄介にしかなれないはずの存在ではなかったというのか。 いや、よく見てみればあのバックルはアークルではない。では何故クウガになれる? 『ファイナルアタックライド・ククククウガ!!』 混乱する一条を余所にクウガが跳躍、かつて何度も見た跳び蹴りが鮮やかに怪物を捉えた。 吹き飛ばされた怪物、着地したクウガ。 やがて怪物は多くのグロンギがそうであったように爆発、四散した。 脅威が去ったことを確認したか、クウガは変身を解き一条の知らない警官の制服を着た青年の姿になった。 当然だがサムズアップはなかった。 「君は何者だ?何故クウガに……」 「なるほどな、大体わかった。あんたはクウガの世界の人間か」 「クウガの世界だと?」 「世界は広いってことだ。続きはもう少し話しやすい場所にしよう」 歩き出した青年の後を追い、一条もその場を離れることにした。 右手の甲には令呪というらしい紋様が浮かび上がっていた。 「彼が俺のサーヴァント、ということか」 少なくとも敵対的な存在ではなさそうだ。 グロンギ族の人と同じ外見をしながら氷のように冷たい瞳を知る一条は青年は冷酷な存在ではないと感じていた。 「お待たせしました」 とある喫茶店、青年が注文した先ほどのマゼンタの戦士の顔を模したような巨大なパフェが運ばれてきた。 一条はコーヒーのみを頼み一息入れることにした。 「もう察してるだろうが俺があんたのサーヴァント、デストロイヤーだ。 真名は門矢士。通りすがりの仮面ライダーで世界の破壊者とも呼ばれてる」 「破壊者…それに仮面ライダー?仮面ライダーとは一体何なんだ?」 「そういえばクウガの世界じゃ仮面ライダーの呼び名は使われてなかったな。 わかりやすく言えば、人間の自由と平和を守るために戦う者のことだ」 言われて一条はコーヒーを一口飲んでから考え込む。 確かに五代は広義的には人々の平和を守るためにクウガとして戦っていたと言える。 その意味では紛れもなくクウガは仮面ライダーと呼んで差支えない。 しかしどうも喉に魚の小骨が刺さったような違和感がある。 五代が戦った直接の理由は自由や平和のためというような、大義めいたものではなくむしろ―― 「だが、クウガに関して言えば少し違う。そうだろう? クウガが戦う理由は皆の笑顔を守るため――違うか?」 「…!何故それを?」 「言ったろ、世界は広い。そして俺は色々なライダーの世界を旅した。 だからクウガを知っているし、俺自身がクウガになることもできる」 「しかし、君ほどの戦士がいたのなら我々警察がそれを知らないということは有り得ないはずだ」 一条が見ただけでもマゼンタの戦士、いや仮面ライダーはクウガと同等の力を持っていた。 それほどの力を持つ者が五代の人物像を知ることができるほど近くにいたなら警視庁が必ず彼の存在を捕捉しているはずなのだ。 指摘されたデストロイヤー、門矢士は紙とボールペンを二つずつ取り出し片方を一条に渡した。 「今からここに俺とあんたが知るクウガの本名を書く。 そうすればあんたの疑問は解けるはずだ」 「……わかった」 クウガが五代雄介であることは警察内部以外の者に容易く公開していい情報ではない。 マスコミに露見すれば混乱や五代への迫害が起きることは間違いないからだ。 しかし聖杯戦争という全てが一条の理解を越える現象を前にそんな秘密を抱えることは意味のないことだとも気づいていた。 素直に士に従い五代の本名を書き、士が書いた紙と交換した。 そこに書かれていた名前は『小野寺ユウスケ』。名前の読みこそ五代と同じだが間違いなく別人だ。 「これは……」 「つまりこういうことだ。クウガの世界は一つじゃない。 俺が旅したクウガの世界はあんたのいた世界とは似ているだけの別世界ってわけだ。 まあパラレルワールドみたいなもんだと思ってくれていい」 「なるほど…」 実のところ、士は最初からほとんど全てを理解していた。 士の旅したクウガの世界でクウガの正体を知っている人間は八代藍しかいなかった。 つまりクウガの正体を知る警官と士に全く面識がないというのは有り得ない。 であれば剣崎一真と剣立カズマのように同じライダーに変身する別世界のクウガの知り合いだと考えた。 恐らく自分のマスターは八代藍と同じような立ち位置にいる存在なのだろう。 「で、本題はここからだ。この聖杯戦争であんたはどう動く? 元の世界に帰れるのは優勝した一組だけ、負ければ死なないまでもこの世界に閉じ込められる。 いや、さっきの化け物が他にもいるならどのみち死ぬだろうな」 「私はマスターであるより前に一人の警察官だ。人殺しや殺し合いの進行を容認することはできない。 無論、死ぬつもりもない。可能な限り脱出し、元の世界に帰還する方法を探したい」 「つまり聖杯にかける願いはないってことか?それは本当にあんたの本音か?」 試すような問い。一瞬だが一条は言葉に詰まった。 今でも五代を戦いに巻き込むべきではなかったのではないか、という後悔に囚われることがある。 もしアークルに選ばれた戦士が自分ならどれほど良かったか……何度そう思ったかわからない。 それでも。 「後悔していることがある。恐らく私がマスターに選ばれた理由もそれなのだろう。 だが奇跡に縋ってまで過去を捻じ曲げようとも思わない。君には申し訳ないが……」 「ある女がいた。そいつは自分が死んで怪物になるかもしれない時にも刑事であり続けた。 ある男に世界中の人の笑顔を守るように命令し、そして人間のまま死んでいった。 あんたがその女と同じなら、信用するに値するマスターだ。 俺は聖杯を使うより胡散臭い願望器を破壊したい。まあ利益は一致してるな」 「ありがとう」 信用の証にと握手のために手を差し出した一条だが、士はふいと横を向いてしまった。 何か不味いことを言ってしまっただろうか? 「俺はあんたの名前をまだ聞いてないんだが、マスターなら名乗るのが礼儀じゃないか?」 「そうだったな、すまない。長野県警の一条薫だ、よろしく頼む」 士は無言で手を差し出し、固く握手を交わした。 外は綺麗な青空になっていた。 【クラス】 デストロイヤー 【真名】 門矢士@仮面ライダーディケイド 【パラメーター】 筋力:D 耐久:D 敏捷:D 魔力:E 幸運:B 宝具:A+(通常フォーム) 筋力:C 耐久:C 敏捷:C 魔力:D 幸運:B 宝具:A+(最強コンプリートフォーム) 【属性】 中立・善 【クラス別スキル】 破壊者:A 「世界の破壊者」と呼ばれ恐れられた仮面ライダー。 相手が持つ防御系スキル、宝具の効果を最大三ランクまで削減してダメージを与える。 また属性が悪かつ怪物の性質を帯びる者に対して与えるダメージが大幅に上昇する。 かつては仮面ライダーに対しても有利な補正を得られたが今は失われている。 【保有スキル】 直感:B 戦闘時、常に自身にとって最適な展開を「感じ取る」能力。大抵のことは「大体わかる」。 また未知の物事を理解しようとする際にプラスの補正が得られる。 騎乗:C 騎乗の才能。現代の乗り物及び仮面ライダーに関わるマシンを乗りこなせる。 変化:A カメンライド、フォームライドのカードを用いることにより、他のライダーへ変身できる。 【宝具】 『世界の破壊者(ディケイド)』 ランク:A レンジ:- 種別:対人(自身)宝具 最大捕捉:1人 「世界を巡り、全てを破壊する存在」である、異端なりし仮面ライダー。 門矢士がディケイドライバーとライダーカードを用いることにより、「仮面ライダーディケイド」へと変身する。 「クウガ」「アギト」「龍騎」「ファイズ」「ブレイド」「響鬼」「カブト」「キバ」「電王」のライダーカードを所有し、その力を自在に振るうことができる。 ただしサーヴァントとしての規格に合わせ一部のライダーカードの性能はデチューンされている。 具体例は「アタックライド・クロックアップ」、「フォームライド・アクセル」、「アタックライド・インビジブル」、「アタックライド・イリュージョン」など。 変身したライダーによってステータスも変動するがディケイド通常フォーム以上のステータスを持つライダーに変身した場合はその分維持に必要な魔力消費も増大する。 またディケイドが変身できるのは各ライダーの基本形態及び中間強化形態までであり、自身が他のライダーの最強形態に変身することはできない。 『激情態』 ランク:A レンジ:- 種別:対人(自身)宝具 最大捕捉:1人 破壊者としての使命を受け入れた士が変身するディケイドの姿。 この形態ではカメンライドを行うことなく他のライダーの能力を行使することができる。 ただし使命を終えた現在はこの姿に変身することはできない。 『真・歩くライダー図鑑(最強コンプリートフォーム)』 ランク:A+ レンジ:- 種別:対人(自身)宝具 最大捕捉:1人 携帯端末ケータッチにコンプリートカードを挿入することにより、強化形態最強コンプリートフォームへと変身する。 幸運以外のパラメーターが全て1ランク上昇し、アタックライドの効果もそれぞれ強化される。 ファイナルアタックライドで呼び出したライダーが最強フォームとなり、ディケイドの動きに連動し共に必殺技を放つ。 また周囲にいる味方の仮面ライダーを変身条件を無視して最強形態へと変身させる。 最大の必殺技はクウガ~キバまでの最強形態のライダー九人を呼び出して全員で必殺技を仕掛ける「アタックライド・テレビクン」。 【weapon】 ディケイドライバー…仮面ライダーディケイドへの変身ベルト。 内部の輝石「トリックスター」が魔力炉の機能を兼ね備える。 ただしサーヴァント化によって魔力生成量は大幅に低下しており現界、戦闘を最低限支える程度にしか機能しない。 当然霊体化している最中は魔力炉としての機能は発揮されない。 ライドブッカー…ブックモード、ガンモード、ソードモードの3種類の形態に変化する万能武器。 マシンディケイダー…ディケイド専用に開発されたバイク。 ケータッチ…タッチフォン型のディケイドの強化ツール。 カメラ…士が普段から持ち歩いている2眼のトイカメラ。 だが、彼の撮る写真は何故かいつも歪んで映る。 本人曰く「世界が俺に撮られたがってない」との事。 【人物背景】 いつの間にか光写真館に居候していた青年。素性不明で本人も過去の記憶がない。 ディケイドライバーで仮面ライダーディケイドに変身する。年齢20歳。 紅渡から、世界の融合を防ぐ為に旅にでなければならないと告げられ自分の本当の世界を探す為、世界の崩壊を防ぐ為に光夏海達と世界を巡る旅にでる。 かなりの自信家で、誰に対しても尊大な態度を取るがそれに見合う能力を持っている。 素直でなく露悪的な言動を取ることも多いが本質的には正義感の強い熱血漢。 世界を移動する度に様々な役割を振られており、この聖杯戦争ではサーヴァントでありながらゴッサム市警に務める警察官という役割を与えられている。 【サーヴァントとしての願い】 世界の破壊者らしく、聖杯と悪党を破壊する。 【マスター】 一条薫@仮面ライダークウガ 【マスターとしての願い】 警察官として殺し合いは断固拒否。 聖杯戦争を止める方法を探す。 【能力・技能】 異常に頑強な肉体を持ち、一般人では一切立ち向かえないほど強力な存在であるグロンギの攻撃を受けても耐え抜く(ただし怪我を負うことはある)。 また百発百中の射撃の腕前を持ち、狙撃銃でグロンギの持つ小さな装飾品を全て撃ち落すなど人間業とは思えない精度を誇る。 作中ではコルトパイソンや改造ライフルなど反動が大きく扱いづらい銃を使いながら元々の射撃精度を落とすことはなかった。 他にも剣道、体術、車両の運転技術など警察官に求められる技能全てを極めて高い水準で修めており、推理力も高い。 しかし携帯電話をマナーモードにすることだけは苦手である。 【人物背景】 1974年4月18日生まれ、AB型。名古屋市出身。 長野県警警備課に所属する刑事で階級は警部補。自分の誕生日に水害から市民を救って殉職した警察官だった父親に憧れ、刑事になった(誕生日プレゼントは受け取らないことにしている)。 生真面目かつ堅い性格で滅多に笑うことはなく、たまに笑みをこぼすと周りから驚かれる。 長野県九郎ヶ岳の遺跡発掘現場で起きた事件を追ううちにグロンギと遭遇し、広域指定された同種の事件を集中的に扱う未確認生命体合同捜査本部(警視庁に設置)に派遣される。 警視庁に派遣後、周囲からは彼女ができたと思われているが独身である。 当初はクウガとして戦う五代雄介を戦いに巻き込むまいとしていたが「自らを犠牲にしてまで戦う」彼の姿と覚悟を見て、五代に協力することを決意。独断でトライチェイサー2000を渡すなど次第に強い友情で結ばれていった。 グロンギ殲滅後は長野県警に戻った。 【方針】 サーヴァントとしてのディケイドは原作とは異なり最低限の前衛性能を持った中後衛型サーヴァントといったところ。 ステータス、技量ともに三騎士には届くべくもなく非変身時のアサシンの奇襲への耐性もなく対魔力が無いためキャスターの魔術にも滅法弱い。 持ち味のライダーカードも使用する度に膨大な隙を晒すためサーヴァント戦では使いどころを誤ると即敗北に繋がる。 特にセイバー、ランサー、アサシンといった俊敏さに優るサーヴァントは最早天敵と言っても過言ではないほど。 普通に戦ってはライダー以外の全てのクラスに対して不利がつくため、原作のような前に出る戦い方は厳禁。 ただし前衛能力の高いサーヴァントと組めば安全圏から多種多様な手段で攻め立てることができ、破壊者の名に恥じない強力さを発揮できる。 どれだけ早い段階で協力者を探し出せるかがこのチームの生命線となる。 尚能力を使う度にベルトが電子音声を鳴らす性質上ディケイドは真名を秘匿することが全く出来ない。
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【マスター】 ノーマン・スタンスフィールド@レオン 【マスターとしての願い】 生き残る。 【Weapon】 回転式拳銃(S W M629) 【能力・技能】 捜査官としての能力は優秀。 捜査官の立場を持つ裏で汚職に手を染める等、狡猾さも併せ持つ。 ゴッサムシティにおいても麻薬捜査官としての権限、そしてマフィアなど裏社会との繋がりを持つ。 【人物背景】 映画「レオン」に登場するニューヨークの麻薬捜査官。 その実態は麻薬取締局に所属しながら裏で麻薬密売組織を牛耳る汚職刑事。 麻薬捜査に見せかけてマチルダの家族を皆殺しにする等、冷酷かつ残忍な性格。 自らも麻薬に手を染めており、エキセントリックな行動が目立つ。 殺し屋であるレオンが自らの配下を殺したことに気付き、彼を少しずつ追い詰めていく。 作中終盤で満身創痍のレオンと対面するも、彼の手榴弾による自爆に巻き込まれ死亡した。 【方針】 とにかく勝ち残る。 捜査官としての立場を最大限に生かし、情報を掻き集める。
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No. タイトル 登場人物 場所 作者 -019 広川剛志&アーチャー 広川剛志&アーチャー(エシディシ) ◆yy7mpGr1KA -002 久宇舞弥&デストロイヤー 久宇舞弥&デストロイヤー(加藤鳴海) ◆yy7mpGr1KA
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「あーもう!追ってこないでよ!!」 黒いマントに水着のような服に赤と黒の仮面というゴッサムシティにあっても尚奇抜な出で立ちの少女が桃色の一輪車で路地を走る。 未だサーヴァントを召喚していないものの少女、ドロンジョことレパードも聖杯戦争のマスター候補の一人だった。 旅の仲間と諍いになり、ヤッター兵に追われながら単独行動していたところ、このゴッサムシティに招かれてしまった。 しばらく路地裏で呆然としていたところ、運悪く哨戒中のサーヴァントに発見されまたも追われる羽目になった。 ちなみに参加したマスターにはそれぞれ役職が与えられるのだが、レパードに与えられたのはストリートチルドレンという役だった。 このためレパードはいきなり治安の悪い路地裏に放り出されることになったのだった。 「他愛なし」 サーヴァントが投擲したダークが一輪車のタイヤに命中。 バランスを崩した拍子に空中に投げ出され近くの壁に激突した。 「し、死ぬかと思った……」 「否、これから死ぬのだ」 「わわっ!?」 追撃で放たれたダークを咄嗟に横に転がって躱す。 だがそこまでだ。サーヴァントは既にレパードの眼前にまで迫っていた。 「こうなったら…ボヤッキー、トンズラー、やーっておしまい! ……って二人ともいないんだったー!!」 「他愛なし」 普段少女を護る二人の部下はここにはいない。 間もなく少女の命はゴッサムシティの闇に消える―――何も起こらなければ。 ▲ 聖杯戦争のマスターとなるには「シャブティ」を所持していることが条件となる。 シャブティが変化したサーヴァントを従えて初めてマスターはマスター足り得ると言っても過言ではない。 レパードが持っていたシャブティは、彼女がいつも肌身離さず持っていた絵本だった。 彼女が持つ「ヤッターマンでんせつ」の片隅にシャブティの落書きが書かれていたのだった。 一陣の風が吹く。 その風は意思を持つかのようにレパードとサーヴァントの間を吹き荒れている。 いや、事実明確な意思の下に風は二人を分断しているのだ。 「サーヴァントを召喚したか……!」 「え、な、何!?」 状況が飲み込めないレパードとは対照的にサーヴァントは事態を正しく認識していた。 少女がサーヴァントを召喚する前に仕留めるつもりが何たる誤算か。 召喚された敵サーヴァントは当然己にとっては初見の相手でありどのような能力を持つかもわからない。 先に仕掛けるのは愚の骨頂。自身の速さなら相手の初動を見てからでも対処は可能だと判断し出方を見る。 ……………………………………………………………………。 妙だ。待てど暮らせど一向に仕掛けてこないし詠唱も聞こえない。 ただただ視界を遮る強風が不気味に吹き続けるばかりだ。 やがて風が止んだ時、そこには少女も敵サーヴァントもいなかった。 端的に言って、逃げた。 「……逃がさん」 召喚されて早々臆病風に吹かれるサーヴァントならば弱兵に違いあるまい。 逃走など許さぬと追撃を開始した。 ▲ 「助けてくれたのはいいんだけど、お兄さん一体誰!?」 「おぬしのサーヴァントのライダーだ! その様子だと何も知らずに参加したようだのう!」 ライダーを名乗る少年は右腕にレパードを抱えながら路地を疾走していた。 左手には先端に玉のついた教鞭らしきものを持っている。 ライダーに抱えられながら周りを見れば不自然に汚れた水溜りや壁を背にして座り込んだ人々がいた。 ヤッターキングダムとは違う、けれどもっと深い闇がそこにあるように感じられた。 「ぬおおおおおっ!」 後ろからダークが飛来し、ライダーが身体を上下させて器用にそれらを躱した。 追跡してきたサーヴァントが既にライダーとレパードに接近しつつあった。 「まだ追ってくるの!?」 「ええい、しつこいのう!こうなれば…出でよ、スープ―!」 ライダーの声に応じて白い何かが召喚された。 つぶらな瞳で、頭に丸い二本の角を生やしている奇妙な生物だった。 敢えてレパードの少ない知識に当てはまる動物がいるとすればたった一つしかない。 「カバだー!?」 「僕はカバじゃないっスー!!」 「しかも喋ったー!?っていうか飛んでるぅー!?」 「説明は後だ、とにかく逃げるぞ!疾(チッ)!」 ライダーが教鞭のようなものを振るうと再び視界を遮るほどの風が飛来したダークを弾いた。 その隙にレパード、ライダーの順に白いカバ、もとい四不象の背に乗り込み空高く舞い上がっていった。 ▲ 「…で、気がついたらここにおったのだな?」 「うん……」 しばらくして、ライダーたちは適当なビルの屋上に降り立った。 そこでレパードからゴッサムシティに来るまでの経緯を根掘り葉掘り聞き出した。 聖杯戦争に参加する前から随分と無謀な真似をしていたものだ、というのがライダーの感想だった。 「ライダー、本当にこの世界は聖杯が作ったものなの? 殺し合いをしろってルールも、負けたらここに閉じ込められるのも、全部聖杯が決めたことなの?」 「順当に考えればそうだ。あるいは聖杯に干渉できる何者かの意思やもしれぬがな」 「………許せない」 ライダーのマスターたる少女の顔色は既に怒り、というよりは義憤に染まっていた。 このビルに降りるまでの間、眼下には未知の風景が広がっていた。 汚れた空気、夜中だというのに道端で眠る人々、誰かの怒号や悲鳴、その全てが底知れない闇だった。 「この世界は、闇だ。真っ暗だ。ヤッターキングダムと同じかそれ以上に…。 願いを叶えることができるのに、こんな世界を作って人々を苦しめてしかも殺し合えなんて……! 聖杯なんてヤッターマンと同じ、ううん、もっと悪いやつだ!! お願い、私に力を貸してライダー!聖杯戦争なんてやらなくても、皆の願いを叶える方法がきっとあるよ!」 勢いよくライダーへ迫り、熱く語るレパードの目は本気だ。 強く、優しい子だとライダーは思った。 こんな状況でもまず人のことを考えられる人間はそうはいない。 「ライダー!」 「サーヴァントとはな、マスターの人生を助ける者のことだ。 おぬしがそう言うなら、わしもできるだけ知恵を絞ってみようではないか。 それに、やってみれば案外あっさり何とかなるやもしれんぞ?」 「…ありがとう!」 ライダーには特に願いがあるわけではない。 少女が殺し合いを止める道を選ぶのなら、そこに否やはない。 破顔し、気を良くしたレパードはビルから身を乗り出し声高らかに叫んだ。 それは聖杯戦争には決して屈しないという宣言だった。 「ドロンボーがいる限り、この世にヤッターマンと聖杯は栄えない!闇を払い、この世界に新たなる夜明けを!!」 ▲ (すまぬな、わしはおぬしの願いを叶えてやれぬかもしれぬ) 気炎を上げる主を横目にライダーはどうあっても殺し合いをせずに聖杯に辿り着くことができない可能性に目を向けていた。 当然レパードと同じような境遇のマスターがいることも考えられるし、そうでなくてもできるだけ多くの人間を助けたくはある。 しかし一度始まってしまった戦争を止めることは極めて難しい。 もし他に取り得る手段が無いのであれば、サーヴァントとして太公望が取るべき行動は一つしかない。 (わしにも優先順位というものがある。わかってくれとは言わぬよ) 幼いレパード自身のためにも、彼女の帰りを待つ者のためにも。 あらゆる手段を講じてでも己のマスターを優勝させるしかないだろう。 【クラス】 ライダー 【真名】 太公望@封神演義 【パラメータ】 筋力:D 耐久:D 敏捷:C 魔力:B 幸運:A 宝具:A++ 【属性】 秩序・善 【クラス別スキル】 対魔力:C 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 騎乗:A+ 騎乗の才能。獣であるならば幻獣・神獣・霊獣まで乗りこなせる。 【保有スキル】 仕切り直し:C 戦闘から離脱する能力。 また、不利になった戦闘を戦闘開始ターンに戻し、技の条件を初期値に戻す。 軍略:B 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対人・対軍・結界宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。 精神耐性:B 精神干渉に対する抵抗力。 Bランクまでの精神干渉を無効化し、Aランク以上の精神干渉に対してもこのスキルのランク分効力を削減する。 カリスマ:D…大軍団を指揮・統率する天性の才能。 劇的な効果は見込めないが、他人からの信用を得やすくなる。 【宝具】 『打神鞭(だしんべん)』 ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~80 最大捕捉:700人 太公望が生前愛用した主武装。厳密には宝具ではなく宝貝(パオペエ)である。 宝貝とは仙人の生命エネルギーを増幅し、奇跡を生む仙人界の武器の総称である。 打神鞭は大気を自在に操ることができる宝貝であり、ある程度なら離れた場所に風を発生させることもできる。 その特性から汎用性に優れ、威力も任意で決定できる。(具体的にはそよ風程度の風から大地を大きく抉り、辺り一面を吹き飛ばすもの、複数の巨大な竜巻を発生させるものまで様々) 特に投擲武器に対する防御力は非常に高く、大抵の攻撃は軌道を反らして回避できる。 また、この宝貝は真名解放や長時間の詠唱を必要とせず、『振る』だけの動作、あるいは単に力を込めただけでも瞬時に発動することができる。 『杏黄旗(きょうこうき)』 ランク:D 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人 太公望の宝貝の一つにして補助武装。 単体では意味を成さないが自然のマナが集まる霊脈に設置することによって、打神鞭への魔力供給が可能となる。 また、魔力の供給量に応じて太公望の魔力値を1~3ランクまで上昇させる。 『四不象(スープーシャン)』 ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:200人 太公望が長年苦楽を共にした霊獣。自我を持ち人語を解する。 普段はカバのような外見で騎乗用の宝具として運用する。この状態での燃費は非常に良い。 能力を解放するとより巨大な本来の姿に変身する。この変身は四不象の意思によって行われ太公望自身による詠唱、真名解放を必要としない。 変身中は温度変化や物理的な衝撃から主人を守るバリアや、宝具に込められた魔力を捕食・吸収するエナジードレインが使用可能になる。 基本的に格上の宝具に対しては魔力を吸収できないが、何らかの原因により消耗・破損している場合はこの限りではない。 変身の持続時間は三十分であり、再度の変身には一定のクールタイムが必要となる。 『太極図(たいきょくず)』 ランク:EX 種別:反(アンチ)宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人 太公望がさる高名な仙人から授かった宝貝。 真名解放を行うことで有効範囲内の宝具の力を完全に無効化し、無効化した宝具によって発生したダメージを敵味方問わず無差別に癒す。 宝具によって発生した現象それ自体をもキャンセルするが、聖杯戦争では太極図の発動より十分以上前に起こった事象はキャンセルできない。 宝具の力によって活動するサーヴァントに対しては、動きそのものを停止させる。 ただし、同ランクの宝具は完全には無効化できず、威力・効果を減衰させるに留まる。 また、他の宝具を無効化する性質上この宝貝の使用中は四不象を除く全ての宝貝が使用不可能になる。 【weapon】 「太乙万能義手」 太公望が左腕に着けている義手。様々な機能がついている。 ボタンを押すと腕を伸ばしたり、水鉄砲を撃ったり、ロケットパンチを飛ばしたりする。 【人物背景】 崑崙山出身の道士で教主・元始天尊の一番弟子。 元々は羌族の統領の息子で名を呂望といったが、12歳の時両親や家族を殷の人狩りで失う。 その後元始天尊からスカウトを受け仙界に上って道士となり、僅か30年の修行で仙人級の力をつけた。 崑崙山のトップ・元始天尊の直弟子であるため仙界での位は高く、また最高幹部である十二仙とも同格であるため彼らの弟子からは師叔(スース)という敬称で呼ばれる。 元始天尊から封神計画を授かり、周の武王を助け、腐敗した殷を倒すために軍師となる。 物語開始時点で実年齢が72歳であるため少年の外見に反し言動が老熟しているが、甘党で注射と苦い薬を嫌ったりするなど子供っぽい所もある。 また、年齢が年齢のためか、女性や恋愛に対しては興味を持っていない。 マイペースで飄々とした性格をしている一方、平和な人間界への確固たる信念を内に秘めており、仲間に対する優しさと厳しさを併せ持つ。 基本的には頭脳戦を得意とし、敵を巧みにペテンに掛け、時には味方からもブーイングを受けるほどの卑怯な手を堂々と使う。 自身の実力については多面的な描写がされており必ずしもはっきりとはしないが、知略においては作中でもトップクラスの位置づけである。 【サーヴァントとしての願い】 レパードの意思を尊重し殺し合いを止める方法を模索する。 ただしレパードの生還を超えて優先するつもりはなく、他に方法が無い場合は手段を選ばずレパードを優勝させる。 【マスター】 レパード@夜ノヤッターマン 【マスターとしての願い】 聖杯を使ってこんな地獄のような世界を作った悪者にデコピンを! 当然殺し合いなんてしない。 【weapon】 なし。 【能力・技能】 特殊な能力はなく、頭脳も力も歳相応。 ただし先祖譲りの逃げ足の早さと高い耐久力を持つ。 【人物背景】 伝説の大泥棒・ドロンジョの末裔。どんな状況においても希望を失わず、明るい未来を夢見ている9歳の少女。 笑顔が魅力的で生命力が強く、倒れても倒れても立ち上がってくる強さを持つ。 義賊の末裔としての誇りを抱きワルぶって見せようとするが、元が良い子なのでなかなかワルに成りきれない。 母・ドロシーが不治の病にかかった時にヤッターマンに助けてもらおうと海を渡ろうとし、ひどいおしおきをうける。 そのことによりヤッターマンが正義の味方であるということに強い疑念を抱くようになる。 母親を助けてもくれなかったヤッターマンにおしおき(デコピン)をするためにドロンジョの名を継ぎ、ボヤッキー(ヴォルトカッツェ)とトンズラー(エレパントゥス)と共に新生ドロンボー一味を結成する。 長い間ヤッターマンを弱者を助ける正義の味方と信じていたため、レパードの倫理観は幼い頃から読み親しんでいた絵本「ヤッターマンでんせつ」をベースにしている。 さらにいい子でいるとの母親との約束もある為、ドロンジョでありながら「正義の味方」に近い人格となっている。 精神面に未熟な面も多々見受けられるが、総じて聡明であり早熟な部類に入る。 【方針】 聖杯を悪用した者にデコピンするために、仲間を集める。 ただし本当に悪いやつにはお仕置きする。
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街外れのホテル。 辛うじてホテルと呼べるだけの体裁を整えた程度の薄汚れた建物。 娼婦をさかんに連れ込むほど下賤ではないが、金持ちが頻繁に利用するような高級感はない、利用者層の広そうな宿泊施設。 髪も服も黒一色で、肌の白さが際立つ美女が一人、ボーイに荷物を運ばせフロントから客室へ向かう。 宿泊するのは704号室、ボーイにチップを渡して荷物を受け取り、部屋に入る。 『何か不審なものなどはありますか?』 『いや。特にはないはずだ』 『そうですか』 ドアを閉じるとともにサーヴァントが実体化。 現れたのは大柄な黒髪の東洋人。 男をドア近くに立たせて、荷物を置き、一旦部屋を走査。 窓の外を確認し、室内に何らかの仕掛けがないかも調べる。 それを済ませるとカーテンを閉じ、荷物を広げ出す。 「バスルームの調査をお願いしても、デストロイヤー?」 「いいけど警戒しすぎじゃねえか?」 「敵マスターがすでに回り込んでいる可能性は低いでしょうが……前の客や、最悪ホテルの従業員が何かしかけているかもしれません。 特に治安の悪い地の安ホテルでは、そうした警戒はするに越したことはない」 それを聞いて納得しつつ、不快そうな顔をして席を外すデストロイヤー。 女性…久宇舞弥はチープなシングルベッドで広げた荷物を確認する。 キャリコM950短機関銃。 切嗣とも共通しているメインウェポン。 サーヴァントには牽制にすらならないだろう――事実ライダー相手には何の役にも立たなかった――が、マスター相手なら十分。 グロック17。 弾丸をキャリコと共有するバックアップガン。 他にサバイバルナイフ、発煙筒およびスタングレネード二本、手榴弾が一つ。 以上は携行していたためか、冬木からこちらに持ちこむことができている。 加えて予備弾丸は十分量、この街で調達できた。 狙撃用の装備がないのは不満だが、こちらも改めて調達するしかないだろう。 一部装備に欠損があるのは、取り落としたか、もしくはあの人形と入れ替わりになってしまったか。 確か、シャブティとかデストロイヤーは言っていたか。 付着物から察するに土蔵内にあったようだ。もし誰かが意図して配置したとしたら、それは誰に手にさせたかったのか。 切嗣、アイリスフィール、そして私が候補になるが…… 「カメラだの盗聴器だのはなさそうだぜ……うお、凄い装備だな」 「…そうですか」 戻ってきたサーヴァントの声掛けで埋没しかけた思考から戻る。 材料の少ない事象に思考を裂いても有意義とは言い難い。 武装の確認・整備に集中する。 …………手慣れた様子でそれを終えると、すぐ取り扱えるよう改めて装備する。 これで個人としての戦闘準備は完了。 次はサーヴァントに向き合い、最後の『武器』の確認を行う。 「つい先ほどまで私は日本の冬木という都市で、ある人たちと協力して聖杯戦争に臨んでいました。 『始まりの御三家』以外に聖杯戦争を執り行っている者がいるのは全くの慮外ですし、『霊地』、『器』それに『大聖杯』、ほか様々な仕組みについて気にはなります」 何か知っているか、とサーヴァントに問う。 久宇舞弥自身は魔術『使い』であり、戦闘手段としての魔術以外は完全に専門外だ。 そのためいつから、なぜ、誰が、どうやって、このゴッサムで聖杯戦争を行っているのかは見当もつかない。 魔術師足らぬサーヴァントもそうした情報は持ちえず、推論も出来なかった。 ……であるならば無為な推理に時間を費やす愚は犯さない。 なぜならそれよりも気がかりな事態があるのだから。 「私の協力者の願いは争いの根絶でした。この聖杯戦争で流れる血を人類最後の流血にする、と覚悟して挑み、私もそれに協力していたのです。 ……ここでこうして聖杯戦争が行われている以上、その願いは叶っていないということでしょうね」 どことなく悲し気な、しかし鋭い眼で窓の外に視線をやる。 聖杯戦争の戦場となる街……悪徳の街ゴッサムと、遠き魔術霊地冬木を視る。 「まだ叶っていない、つまり彼もまた冬木の聖杯戦争を争っているのか。 それなら私は一刻も早く彼の元へ帰り、その一助とならねばなりません。 ……あまり考えたくありませんが最早叶うことがない、つまり敗退したか、冬木の『聖杯は万能の願望器』という看板に偽りがあった。 だとしたら、この地の聖杯を私が手にすることも考えないといけないかもしれません」 彼女のすべては衛宮切嗣のために。 久宇舞弥は切嗣のために死んだはずだったが、今こうして生き長らえた。 かつて切嗣に拾われた命、また誰かに拾われたのならそれもまた切嗣のために捧げよう。 彼の夢を叶えるために。 この地の戦争も、最低限の流血で済むよう尽力しよう。 必要ならば願望器に争いの根絶を願うこともしよう。 「ドイツのアインツベルン、もしくは冬木との通信手段の確保。 および敵の排除に動きます。質問などは?」 人形から現れたサーヴァントより問われた、願いと方針。 それに改めて答えを示す。 ポーズではなく心底の願い。 あのキャスターのような身勝手なサーヴァントでもなければ反発は買うまい、と打算も否定はできないが。 「聞いた限りじゃ、マスターの願いは別の人のモンだ。あんたに、願いはないのか? 自分の生に関心を持てない死人じゃあ、勝てないぜ」 少々虚をつかれた。 戦術ではなく、内面に踏み込んだ質問。 ……私が求めるとしたら。執着を覚えるとしたら。それはおそらく最も長く共にあった『機械』。 だけど、それはだめだ。 切嗣が愛しているのも、切嗣を愛しているのもアイリスフィールなんだから。 銀色の髪をした、美しく愛らしいヒト。人形のように生まれ、それでも人同然の温もりを得た一人の母親。 彼女と同じ厚意をこのサーヴァントは私に向けてくれている。 ……そういえばアイリスフィールと交わした約束もありました。 「私の願いは、真に平和な時代となった時に叶えたいものです。 切嗣に奥方の言葉を伝えること。これまでの犠牲を悼むこと。それと、なくした私の過去を探すこと。 それらはみな、戦場で願えるものではありません。だから今は切嗣の願う平和の一助となりたいのです」 「…そっか、難儀だよな。平和のために戦って、笑顔のために怒る羽目になって……ホント、ままならねえ」 デストロイヤーもまた、過去を失くしてひたすら前に進むしかなかった時代があった。 過去に囚われ、幸せを求める気までなくしていた時代が。 それを救ってくれたのは一人の女性の言葉と、それを伝えてくれた少年だった。 「『今度はあなたがきっと助かって』、とそう言われたことがある。その言葉を今度はオレからあんたに贈ろう。 ……伝言ってのは意外と転機になるからな。マスターも預かってるなら伝えてやってほしい……そのためにも、生きてくれ。 願いの犠牲になりそうな、おとなしく諦めたような顔はやめてさ」 にっこり笑ってそう言うと、舞弥も気持ち口の端を上げて言葉を返した。 「私に生きろと言ってくれたのはあなたで二人目です。平和が齎されたなら、生きる意味も場所もないと思っていましたが……善処はしてみましょう」 そう答えるのもまた二度目。 アイリスフィールに対する答えも、彼に対する答えも状況が大きくは変わっていない以上近似する。 「ですが現状は予断を許しません。それは、あくまで戦いが終わった後の話。 外部の協力者との交信は状況の正確な把握や、場合によっては戦力の増強を考えれば当然の方針。 流血を減らすなら敵の撃退も必須。 なにより、聖杯の奇跡でなければ世界平和という夢想は叶わないでしょう。 ですから、戦術方針は先に述べたものと変わるものはありません。了承してもらえますか、デストロイヤー?」 「……ああ。だがオレは命を紙っぺらの様に扱うつもりはないからな。サーヴァントとか、子供を泣かせるやつとかには容赦はしねえが。 それと、真名隠す必要があるから仕方ねえけどよ。オレはしろがねでもデストロイヤーでもねえ。ナルミだ、二人の時はそう呼んでくれ」 加藤鳴海は、久宇舞弥にそう答えた。 【クラス】 デストロイヤー 【真名】 加藤鳴海@からくりサーカス 【パラメーター】 筋力B+ 耐久C 敏捷B 魔力E 幸運D- 宝具B (クラススキルによる上昇含む) 【属性】 中立・善 【クラススキル】 破壊の権化:A 悪魔(デモン)を自称し、敵にもそのように恐れられた「人形破壊者」しろがねの一人。 気配遮断などの存在隠蔽スキルが消滅するかわりに筋力と敏捷のランクを向上させる。 また人形や改造人間など機械の属性を持つもの、魔術や呪術、科学など原因を問わず病をもたらすものに対するダメージに大幅な上昇補正が発生する。 【保有スキル】 しろがね-O(偽):EX 同ランクの肉体改造を内包する特殊スキル。 このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。 「生命の水」によって「しろがね」となり、後に命を繋ぐために「しろがね-O」の技術を利用した治療・改造を受けている。 そのため肉体的には「しろがね-O」として不完全である。しかし仲間を失い、使命に囚われた彼はどんな「しろがね-O」よりも人形染みていた。 平常の彼は激情の男であり、肉体のしろがね化もあまり進行しない「しろがね」らしかぬ男であった。 しかし全ての「しろがね」の始祖、白銀の記憶を濃く受け継ぎ、彼に勝るとも劣らぬ人形への憎悪を自らの経験から持つこの上ない「しろがね」でもあった。 体内を流れる「生命の水」による高い精神耐性、治癒能力を持つ。 血液を通じて「生命の水」を他者に与えることで対象の治癒能力を高めることも可能。 ただしサーヴァントである彼の魂の比重は大きく、人間に過剰に与えた場合「生命の水」に溶けた鳴海や白銀の記憶に人格を塗りつぶされる危険がある。 中国武術:A+ 中華の合理。宇宙と一体になる事を目的とした武術をどれほど極めたかの値。 修得の難易度は最高レベルで、他のスキルと違い、Aでようやく“修得した”と言えるレベル。 A+ならば木石でできた手足であろうとも気を放てる達人の域。 心眼(真):B 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理” 逆転の可能性が数%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。 戦場の華:A 華麗さと勇猛さをもって戦場を駆ける華。 鳴海の戦う姿は、敵味方を問わず意図せずして精神に影響を与える。 背中にいる守る者にとっての彼はサーカスの花形たる道化。観客が笑えるようになるまで戦場という舞台の上を跳ね回る。 並び立つ味方にとって彼は咲き誇る希望。敵の首魁を打ち取れる切り札として信頼され、何をしてでも助けようと慕われる。 敵対する者にとって彼は手向けの花を贈る悪魔。その強さと容赦のなさは強い畏怖を呼び起こす。 精神防御で抵抗可能。 【宝具】 『限界状況を超える悪魔の舞踏(デモンダンス・フォア・ザ・ハリー)』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:0~10 最大捕捉:1人 師父や同門生に与えられた技術。仲間に託された遺志。子供たちの笑顔。 何より持ち時間の総てを使って愛した女性の想い。 彼は個にして個に非ず、単身では為せぬ偉業をなす。 スキル、Bランク以下の対人宝具、Bランク以下の最大捕捉が10人以下の宝具による防御・耐性効果を無効化して攻撃できる。 加えてスキル、Bランク以下の対人宝具、Bランク以下の最大捕捉が10人以下の宝具によって受けるダメージ・バッドステータスを半減する。 『怒りと悲しみを覆う笑顔の仮面(ラフィング・クライング・アルルカン)』 ランク:E- 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 かつて白銀という男の保持したうっすら笑っているように見える仮面。 何の変哲もないものだが、200年の時としろがねたちによる信仰を重ね宝具にまで昇華した。 所持者はE~Aランクの自己暗示スキルを獲得する。 獲得するランクは装備者が心をどれだけ隠そうとするかに応じて変化する。 鳴海の場合、ゾナハ病の患者の前にも出られるよう怒りを隠し、逝った戦友のために本心を秘した逸話よりAランクで獲得できる。 Aランクともなれば瀕死の傷であっても「戦える」と思えば戦えるなど、肉体面に影響を及ぼすほどの思い込みが可能。 装備中はさらに自己暗示のランクが向上し、あらゆる精神干渉を無効化できる。ただし心を完全に隠してしまう為念話が使えなくなり、また他者との接触で悪印象を与えてしまう可能性が高い。 鳴海以外の者でも使用可能だがどの程度効果を発揮するかは個人差がある。 『ここが駅、駅長さん鳴らす笛ぽっぽう!』 ランク:E 種別:対軍宝具 レンジ:0~25 最大捕捉:100人 機関車型の自動人形、『長足クラウン号(クラウントレイン・テイク・ユー・オン・ザ・スマイリング)』を召喚する。 本来これは彼のものではなく、フェイスレスの作成した自動人形をフゥが改造した宝具を借り受けており、仲町サーカスの団員ならば呼び出すことができる。 いうならば宝具を召喚する宝具である。 自動人形であるため自前の魔力で動き、召喚にも駆動にも鳴海自身が消耗することはない。 だが逆に鳴海の魔力消費で修理することはできず、修理には機材と技術者を必要とする。『壊れた幻想』も基本的にできない。 戦闘においてはほぼ役に立たず、味方を撤退させたり大きなものを運搬したりするのに役立つくらい。 なお敏捷に優れたサーヴァントならば追いつくのもできなくはないので、撤退時には注意が必要。 最大の強みは鳴海が信頼したものならばこの宝具を託し、発動することができる事。 マスターはもちろん、仲間として認めたものならば長足クラウン号を呼び出すことができる。 誰かに託していれば鳴海の消失後も発動可能である。 【weapon】 マリオネットの四肢 『竜殺しの名を冠する聖剣(エペ・デ・サン・ジョルジュ)』の左腕。 『絶対に水が枯れぬ川に潜む頼もしき毒蛇(マンバ)』の右腕。 『北欧のヴァイキングが振るう大槌(スレイプニイル)』の左脚。 『苦痛の嵐巻き起こす疾風(ペンタゴナ・ノッカー)』の右脚。 かつての戦友が所持・操作した宝具の欠片を四肢とする。 あくまで欠片であるのに加え、様々な改造を施しているため性能はともかく霊格としては原典の宝具より大きく劣り一武装となっている。 しかし籠められた心は先述の宝具の一部になるほどかけがえないもの。 通常の「しろがね」以上の力と速度をもたらす他、疾風のように優れた跳躍、車輪による高速移動、仕込みの刃による斬撃や射出などを可能とする。 また人形殺しの概念が全てに込められており、機械に属する存在・武装に対するダメージに大幅な上昇補正がかかる。 ちなみにフゥの手によって外観を整えられた状態。 【人物背景】 かつては気弱な性格で、母親が第2子を妊娠、兄となる自覚から『強くなりたい』と拳法を習い始めた。 しかし結局は流産、以後の妊娠も望めぬ体となったことで絶望を覚えたものの、師匠の言葉でどこかに生まれ変わったであろう弟妹のために拳法を続ける決意を固める。 それゆえ子供たちに対する愛情は深い。 ある日遺産目当ての誘拐・暗殺の危機に瀕した少年、才賀勝と出会う。 涙を流す勝を笑顔にするためにも彼を誘拐・殺害しようとする者達との戦いに「しろがね」を名乗る美女エレオノールと共に挑む。 勝の救出には辛うじて成功するが代償として記憶と左腕を失い、勝たちの前から姿を消す。 その後不死人「しろがね」の男、ギィに救われ、人形の左腕と不死人と化す霊薬「生命の水」のよる処置を受け「しろがね」となり、かつて自らも苦しんでいたゾナハ病の元凶たる人形との戦いに巻き込まれていく。 数多の戦いを経て人形への憎悪を深め、「悪魔(デモン)」を自称するようになり、サハラ砂漠での人形との最終決戦に臨む。 この戦いにおいて重傷を負い残った両足と右腕も失うが、仲間の献身的な治療で一命を取り留める。 仲間の心を宿したマリオネットの四肢を移植し、他にもさまざまな処置を加えてサイボーグ(しろがね-O)に近い身体となる。 この決戦で「最古の四人」を含む人形との戦いにひとまず決着をつけるが、そこに黒幕はいなく、大儀はあれど意義はない戦いだった。 多くの仲間を失い、死にゆく仲間に真実を告げることも出来なかった彼の生はその瞬間一度終わる。 黒幕とゾナハ病を滅ぼすことに憑りつかれ、ひたすら人形との闘争と破壊を繰り返そうとした。 誤解とすれ違いからエレオノールを憎悪するが、かつて助けた女性と才賀勝の言葉を受け再び自らと愛する者の幸せのために生きることを誓う。 「最後の四人」のうち二人を破壊し、エレオノールに愛を告げ彼の闘いは幕を下ろす。 その後の彼の生は語られていないが、きっと恋人の恩師であり自らの戦友ルシール・ヴェルヌイユが遺した言葉の通り、生涯彼女を愛し続けたのだろう。 【サーヴァントの願い】 人々が笑顔で過ごせるような平和を。 【クラス捕捉】 『破壊者』のクラス。 何らかの物体・状態を破壊する『破壊という現象の象徴』であることがクラス適正となる。 同一クラスとして呼ばれる可能性がある人物としては門矢士(仮面ライダーディケイド)、デストロイア(ゴジラvsデストロイア)のような慄然とした世界の破壊者から 上条当麻(とある魔術の禁書目録)や球磨川禊(めだかボックス)のような限定的な状態の破壊者も含める。 加藤鳴海以外の人形破壊者「しろがね」もまたこのクラスの資格を持つ。 クラススキルは『破壊の権化』。 ただし、英霊が『何を破壊したか』でスキルの内容が大幅に変わってくる。 だいたいは宝具やスキル・逸話にたがわぬものを破壊できる能力になる。 鳴海はこのクラスで召喚されたため『破壊者』としての一面が強い、最も自動人形に憎悪を抱いた時期の体となっている。 「剣士」や「不死者」としてならば左腕のみが人形の肉体で、「拳闘家」としてなら四肢の揃った肉体で召喚されるかもしれない。 このクラスの召喚にはマスターとサーヴァントの精神性の相似が必要となる。 ゾナハ病の元凶を破壊することに邁進し己を持たなかった鳴海と、切嗣の願う世界平和に全てを捧げた舞弥。そしてその内に秘めた愛の大きさが二人の縁となった。 舞弥が自己を持たない存在であることもまた、鳴海が人形染みた肉体として召喚された一因だろう。 なお当然だがサーヴァントであるため、鳴海自身は生涯全ての記憶を保持しており人形染みてはいない。 【マスター】 久宇舞弥@Fate/Zero 【マスターとしての願い】 切嗣の願いのため戦争で流れる血を減らす。 場合によっては聖杯を手にして切嗣の願いを叶える一助に。 そして平和な世界で、アイリスフィールと自身の願いを叶える。 【weapon】 キャリコM950短機関銃 装弾数50発、発射速度は毎分700発、弾は9mmパラべラム。 フルオートとセミオートの切り替えにより制圧射撃と精密射撃に併用可能。 グロック17 装弾数17+1発、弾はキャリコと共通の9mmパラべラム。 他サバイバルナイフ、スタングレネード二つ、発煙筒二つ、手榴弾など携行していたもの。 【能力・技能】 幼年兵としての経験に加え「魔術師殺し」衛宮切嗣に師事し、戦闘術・魔術を習得している。 銃器やナイフの扱いなど人の範疇にある武装を得意とする。 魔術は特に低級の使い魔を使役する方面に才能を示した。好んで使うのは蝙蝠。 「魔術師」としての技量はさほどでもないが、「プロの殺し屋」としての使い方ができるため、遥かに危険。切嗣に習った知識・戦術により、通常の魔術師以上に優れた戦闘術を持つ。 熱感知スコープを通じて魔力の使用を感知する、使い魔にカメラを取り付け幻惑や結界の対策とするなど「魔術師殺し」を構成する一部として恥じない魔術使い。 【人物背景】 戦争只中の貧国で幼年兵として使われていたところを切嗣に拾われる。それ以来、切嗣の助手として働いてきた。 「久宇舞弥」というのは切嗣が最初に作った偽造パスポートに使われた名前であり、本名ではない。 舞弥自身、切嗣に拾われる以前の記憶は殆ど無く、出生も本名も覚えていない。 少年兵時代は昼は戦闘、夜は大人達による輪姦という凄惨な日常を余儀なくされており、輪姦の結果子供を孕み、父親にあたる男性に頼まれて出産したこともある。 その子とも早くに引き離され、再び同じ地獄に戻る生活を切嗣に拾われるまで続けており、切嗣が舞弥を拾った時には既に彼女の人間性はなくなっており、今の人格は殻の機能に過ぎない。 人間性を剥奪され育ったため「確立された自我」が無い。そのため自身の境遇、過去にすら悲しみも怒りも懐いていない。 一切の感情が欠如しており、ただ人間の殻をかぶり冷徹に任務をこなす、機械か使い魔のようなモノ。ゆえに時として切嗣以上に的確かつ容赦ない判断を下す事ができる。 衛宮切嗣がロボットのフリをする人間で、衛宮士郎が人間のフリをするロボットなら、久宇舞弥は衛宮切嗣というロボットの部品。 ……切嗣が人間でしかないように、その一部を自称する彼女もまた最期には人間性を垣間見せた。 その瞬間の参戦。 【方針】 外部との連絡手段の模索、並行して危険人物の排除。 場合によっては聖杯の獲得。
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【マスター】 ジョンガリ・A@ジョジョの奇妙な冒険 第6部「ストーンオーシャン」 【マスターとしての願い】 DIOの復活。 【Weapon】 白杖に偽装した狙撃銃 拳銃 【能力・技能】 「マンハッタン・トランスファー」 破壊力-E スピード-E 射程距離-A 持続力-A 精密動作性-A 成長性-C 衛星のようなビジョンを持つ遠隔操作型スタンド。 本体の放った銃弾を中継し、標的に反射させて撃ち込む狙撃衛星としての能力を持つ。 また気流を感知し、周囲の状況を探ったり敵の動きを読むことが可能。 スタンド自体に戦闘能力は一切無い。 本来ならばスタンドはスタンド使いにしか視認出来ない。 しかし会場内ではサーヴァントとマスターならばスタンドを視認することが可能。 精神エネルギーと魔力が本質的に近しく、魔力パスさえあれば精神のビジョンを知覚できる為である。 また、そういった原理からスタンドのエネルギーはある程度なら魔力に変換できる。 ただしスタンドビジョンに干渉出来るのは神秘を帯びた攻撃のみである。 「狙撃」 卓越した狙撃の技術。 元軍人であり、風速20mの中での狙撃を成功させる程の腕前を持つ。 「盲目」 能力・技能からは外れるが、ジョンガリ・Aの大きな特徴として記載。 白内障を患っており視力の大半を失っている。 しかしこれまでに培ってきた技術、スタンドの補助も含めた気流の感知によって高い狙撃能力を保っている。 【人物背景】 グリーンドルフィンストリート刑務所に収監されている囚人。35歳。 DIOの忠実な部下であり、DIOの死後は宿敵であるジョースター抹殺の為に動いていた。 DIOの親友であるプッチ神父と結託し、ジョースターの血筋である空条徐倫を罠に嵌め刑務所に収監させる。 徐倫を餌にその父親である空条承太郎をも罠に嵌めるも、その後徐倫のストーン・フリーの前に敗北。 最後はプッチ神父に用済みと判断され殺害された。 【方針】 クロエネンを使役し、一人ずつ着実に始末する。 場合によっては自身で狙撃を行う。
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1 結論を先に述べるのならば、今ランサーのサーヴァントは、絶体絶命の状況であった。 現界するのも困難な程の大ダメージを負っていた。着用している鎧は一部が凹み、一部が砕かれ。 鎧の下で肉体が悲鳴を上げている。骨が折れ、血管が切れ、筋繊維が断裂し。英霊と呼ばれる彼の身ですら、堪える程の損傷だ。 後一発、良いものを貰ってしまえば、この聖杯戦争の舞台からの退場は不可避だった。 対して、目の前の男はどうだ。無傷である。身体も、身に付けている衣服も。 息も乱れていなければ、心拍も平常時のそれ。汗の一つだってかいちゃいない。 そして、嗤っていた。口を三日月の様につりあげ、その黒い相貌に狂喜の色を宿して。心底楽しそうな表情で、此方を見つめ続けていた。 「どうして……」 ランサーの隣で、マスターである女性の魔術師が茫然と呟いていた。 そう言いたいのは、ランサーとて同じだった。ランサーは目の前の男を追い詰める為に、宝具すら開帳した。 ステータスと保有するスキルのランクをアップさせ、苛烈な攻撃を可能とする宝具。それを使用してなお、目の前の男には届かなかった。 いや、仮に届かなかったとしても、相手が『サーヴァント』であるなら、敵わなかったとしても諦めも行ったし、納得も行っただろう。 ……サーヴァントも、そのマスターも、認める事も許容する事も、出来ないのも無理はない。 魔術師の、聖杯戦争の常識から考えれば、信じられない事なのだ。何故なら彼らを追い詰めているのは 「――どうしてマスターのアンタが私のランサーと対等に戦えてるのよぉッ!!」 悪夢の原因が、これなのだった。 そう、今ランサーを追い詰めているのは、そもそもサーヴァントですらないのだ。 目の前に佇む、安物の黒いカンフー着を身に付けた、ライオンの鬣のような怒髪をオールバックにした男性は、正真正銘本物の人間。 そんな男が、諸人の憧れや想念を集めた英霊である、このランサーのサーヴァントを追い詰めている。 マスターにとって、この光景を悪夢以外に何と呼べば良いのだろうか。いや、ランサーにとっても、出来るなら夢だと思いたいところだろう。 「クッ、ククククク……」 オールバックの男が、忍び笑いを浮かべた。 馬鹿にしている、と言った感じは見当たらなかった。純粋に、楽しいから笑っている、と言った様子に、女マスターは感じた。 「いや悪ぃ悪ぃ、俺の想像以上に、聖杯戦争って奴が楽しくってよ……。前哨戦でこれだけ楽しめるんだから、もう後が楽しみで楽しみでしょうがねーんだよ」 言葉を紡ぐ途中から、浮かべる笑みが剣呑なそれへと変わって行く。 戦闘を、聖杯戦争を楽しむ戦闘狂のサーヴァント、と言った存在は珍しくもないだろう。然もありなん、と言う奴だ。 だが、マスターが直接打って出て、しかも音に聞こえた英霊猛将と戦い、それを楽しいだなどと言うのは前代未聞である。 常識から考えれば、狂気であるとしか思えない。ならば目の前の男は、狂気の世界の住人なのだろう。そう、マスターは考えたかった。 どうして、こうなってしまったのだろうか。 ゴッサムの土地鑑をつけておこうと、霊体化したランサーと共に夜のゴッサムを見回りし、 人気の少ない小通りに面している小さな公園へと足を運んだ時に、園内を歩くこの男を見かけた。 ランサーは当然として、一介の人間である彼女にだって理解出来た。NPCとは全く異質な存在であると。 普通であるならば、聖杯戦争の参加者は、このゴッサムのNPCに交じり、自らが聖杯戦争とは無関係だと装うのが定石である。オールバックの男はそれを隠しもしなかった。 尋常じゃない気魄と鬼気をこれでもかと放出するその男が、聖杯戦争の参加者であると理解するのに、時間は不要であった。 状況はしかも、マスターが一人でうろついていると言う格好の状況。三騎士のクラスで、此処を狙わない手立てはないだろう。 初戦を勝利で飾ろうと、男の前まで躍り出て、戦いを申し込んだ結果が、これである。 どうも相手は、魔術か何かで元々の身体能力を向上させられていたようである。 其処から、相手マスターのサーヴァントはキャスター或いは魔術に造詣の深い者である事は容易に想像がつく。 だが、相手サーヴァントの魔術の腕前が卓越しているのか、はたまたマスターの元々の身体能力が高いのか、オールバックの男は、鬼神の如き強さだった。 ランサーの神速の槍技が、当たらない、掠らない、捌かれる。対するマスターの攻撃は、掠る、当たる、捌けない。 ステータスを向上させる宝具を開帳してなお、その構図が覆る事はなかった。自分達がとんでもない敵を相手にしているのだと気付いた時には、後の祭り。 そう考えた時には、既にランサーは、瀕死同然の状態であった。マスターの判断が甘かった、などとは責められまい。 三騎士を相手にして圧倒する人間の方が、常識から遥かに外れているのだし、そう言った存在を予見せよ、と言う方が無茶苦茶なのだから。 「(マスター、この場をどうする……)」 ランサーのサーヴァントが念話で語りかけてくる。 目の前のマスターが規格外の存在であると言う事は疑いようもないし、目の前の状況が危機的な物であると言う事は厳とした事実。 この場を無事に切り抜けねば、自分達は初戦で退場、死亡してしまう。全力を尽くす必要が、この二人にはあった。 「(令呪を使ってステータスを向上させてから逃げても良かったけど、何処かに潜伏しているサーヴァントが怖いわね……)」 目の前の男は、そもそもマスターである。と言う事は当然の事ながら、彼に従うサーヴァントがいる筈。 だが、そのサーヴァントは未だランサー達の前に姿を見せていないのだ。これは警戒すべき事柄だ 下手に背を見せて敵マスターから逃げようものなら、何処かに潜んでいるサーヴァントの追撃を喰らってしまう可能性が、ないとも言い切れない。 そうなってしまったら、確実に彼らは詰みだ。これ程消耗してしまっては、最弱のクラスであるアサシンやキャスターにすら後れを取るだろう。 となれば……取るべき策は、ただ一つ。 「(……ランサー、殺すわよ、あのマスターを)」 「(私も……それしかないと思っていた)」 目の前の男がマスターである。それは、重要な事実を孕んでいた。 マスターとサーヴァントの関係は、運命共同体のそれに等しい。サーヴァントが倒されれば、聖杯戦争におけるマスターの生存率は最早絶望的。 そしてマスターが殺されれば、魔力の供給が断たれ、現界出来なくなったサーヴァントは近い内に消滅する。 聖杯戦争においてはサーヴァントより遥かに劣る強さのマスターを倒し、その組を退場させると言うやり方は卑怯でも何でもない。寧ろ常套手段だ。 今この場にいるマスターを殺し、そのサーヴァントも聖杯戦争の舞台から退場させる。それが、今ランサー達に残された、最後の策なのだった。 宝具を開帳してなお届かない。悔しいが、それは事実だ。 だが、相手マスターに掛けられた身体能力向上の魔術にも、リミットがあるだろう。永続的に効果を発揮する補助魔術は、ない。 粘り強く持久戦を持ち込み、それが切れた所を、狙う必要がある。勝機は、もう其処しかなかった。 「ランサー!!」 「応ッ!!」 掛け声をあげると同時に、一瞬で手に持った槍を中段に構え、マスター目掛け地面を蹴って走り出した!! 聖杯戦争にて確認されている七つあるクラスの内、最も軽捷なクラスなのがランサーである。 彼らが本気で動けば、人間世界の自動車やバイク、或いは旅客機の最高速に肉薄、或いは特定条件で音速に近しい速度で動く事も可能なのだ。 今のランサーの移動速は、時速二百五十キロ弱。視界の先にいるマスターまでの距離は十m程度で、真っ当な人間ならば、反応する事すらままならない速度だ。 ……目の前の人間が、真っ当な人間であったのならば、だが。 ボゥンッ!! と言う音を立てて、オールバックのマスターが佇んでいた地点が、爆発した。 地面のブロックタイルが割れ、すり鉢状の浅いクレーターが出来上がっていた。それが、相手マスターが地面を踏み込んだ事に出来た産物である、とランサーが認識した瞬間。 彼は、思いっきり前方方向につんのめった。何が起こったのかと思い、現状を認識した瞬間、表情が凍りついた。 敵のマスターが、槍の柄部分を右手で握っているのだ。信じられない、どんな腕力と握力の持ち主なのか。 英霊であるランサーが全筋力を駆使して現状を打破しようにも、微動だに出来ない。 巨大な大樹に槍が深々と突き刺さり、其処から槍を引き抜こうと努力しているかのようである。万力の如き力で押さえられた槍は、一mmたりとも動かせない。 「とれぇ槍だな」 言った瞬間、ランサーの身体に、浮遊感が舞い込んできた。 槍ごとマスターが、ランサーの身体を持ち上げたのである。しかも、片腕で。 凄まじい膂力だと驚愕する前に、オールバックの男は背面からランサーを地面に叩きつけた。 バゴォン!! と言う凄まじい音が響く。ゴム鞠のように、ランサーの身体は地面に衝突した瞬間、一m程の高さまでバウンド。 ランサーがぶち当たったブロックタイルは、砂糖菓子の用に砕かれていた。 バウンドの最高点にまで達した瞬間の事だった。カンフー着のマスターは、自らの右足を一瞬で頭上にまで上げ始めたのだ。 最高到達点まで片足を上げた瞬間、それを稲妻の如き速度で振り落とす。マスターの踵が、バウンドしているランサーの腹部に命中。 一瞬身体がくの字に折れ曲がったランサーだったが、すぐにブロックタイルにめり込む程の勢いでランサーは地面に叩きつけられ、身動きが取れなくなる。 恐ろしい速度の踵落とし(ネリチャギ)だった。 彼らは知らないのだろう。 もといた世界で、この男が放つ踵落としはジャブより速いと言われる程の、強烈な速度を誇っていたなど。 この男が銃弾飛び交う現代の戦場の最前線で、拳銃一丁、ナイフ一本携帯せず、己の肉体のみで生き残って来た者であったなど。 そしてこの男がそもそも――もと居た世界では、地上の最強の生物と呼ばれ、国家が保有する軍隊以上の暴力を持った『個人』であったなど。 最早ランサーに意識はなかった。 目は白目を剥き、口からは血で出来た泡を吹き。誰が見ても戦闘不能の様相。 これでもなお、男は手を止めなかった。 「邪ッチェリアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァッッッッッ!!!!!!!!!!!」 凄まじい雄叫びだった。人間の声帯から生み出されている声なのかと疑ってしまう程の、大音声だった。 冬の夜の透徹した空気を切り裂き、天にまで届きかねない程の咆哮を上げ、男は右腕を振り上げた。 勝鬨では、ない。男はそのまま右拳を、ランサーの顔面に振り落とす。 ゴクチャッ、と言う、嫌な音が女マスターの耳に届いた。ランサーの顔面に、男の拳が手首までめり込んでいた。 どんな力で殴ったら、あんな風に拳が入没してしまうのか。 男が拳を引き抜いた。 拳に付着した粘つく血液が、ランサーの顔面から糸を引く。 顔面の筋肉や頭蓋骨の陥没具合があまりにも酷い為に、ランサーの眼窩から視神経のついた眼球がポロッと外れて行く瞬間を、マスターは目の当たりにしてしまった。 そして、消滅して行く自らのサーヴァント。彼を構成する肉体は徐々に粒子状に変換されて行き、上昇、虚空に溶けて消えて行った。 女性は思わず腰を抜かす。敗北した。もう、打つ手がなかった。 緩んだ尿道から、暖かいものが流れて行く。本能的な恐怖は、理性で抑えるべき、はしたないと思う事柄を易々と行わせてしまった。 歯の根がかみ合わない。上の歯と下の歯が、カスタネットの如くカチカチと音を立てる。 カンフー着の男が、チラリと女マスターの方に目線を向けた。が、すぐにつまらなそうに視線を外し、彼は口を開いたのだ。 「出番だぜ、レザード」 男が短くそう告げた、瞬間だった。 それまでカンフー着の男と、公園の周辺に立ち並ぶ安いボロアパートを映していた視界が、フッとブラックアウトした。 そして、彼女の意識までもが。彼女の意識が戻る事は、二度とないのであった。 2 「勇次郎、死に掛けだったとは言え、敵マスターの前で真名を呼ぶのは避けて貰いたいですね」 眼鏡をかけた男が、不機嫌そうな物言いで向かいの男を責める。 「次は気ぃつけるぜ」 と言うマスター――範馬勇次郎だったが、声音からは反省の色は見られない。 やれやれ、と言った風に、彼のサーヴァントは溜息を吐く。 眼鏡をかけ、マントを羽織った、如何にも魔道士然とした美形の男だった。 顔以外に肌の露出はなく、厚手の布地で拵えられた服装で、この寒い冬を越すに相応しい恰好である。 クラスは、先程葬ったランサーのマスターが想像した通り、キャスター。そしてその真名を、レザード・ヴァレス、と言う。 「なるべくならクラス名で呼ぶよう心掛けてください。真名が露見する事は、百害あって一利ないですからね」 「解ってるって、俺も聖杯戦争を楽しみてぇんだ。迂闊なミスで機会を水に帰すような真似は、したくねぇ」 小煩いとでも言うような態度で、勇次郎が言葉を返した。 このような調子ではあるが、聖杯戦争を楽しみたいと言う部分だけは、本心から出た言葉だとレザードは気付いていた。 「で、おめぇの方は魔力とやらの確保は出来たのか?」 「相手はNPCではない、聖杯戦争のマスター。しかも魔術師でしたからね、大分安定しましたよ」 「そいつぁ重畳」 獰猛な笑みを浮かべ、勇次郎が言った。レザードもつられて笑みを浮かべる。 先程戦ったランサーのマスターは、聖杯戦争の舞台であるゴッサムシティから。いや、世界から消滅していた。 レザードが魂喰いを行い、その潤沢な魔力を命ごと奪い去ったからだ。これによりレザードも勇次郎も当分は魔力には困らないだろう。 結果論から考えれば、初戦は大勝利に終わったと言っても良かった。魔力と言う手土産も奪い取れた事は特に大きい。 魔力に乏しい勇次郎にしてみれば、大きな収穫であったと言えるだろう。 ――だが。 「勇次郎」 真面目な顔付きで、レザードが言葉を紡ぐ。 「本当にこのような戦い方を続けると言うのですか?」 「くでぇな、キャスター。俺の方針は言った筈だろ」 「改めて思っただけですよ。マスターが前線でサーヴァントと戦うなど、正気の沙汰じゃない」 「だからお前がいるんだろ」 ビッ、とキャスターに指差して、勇次郎が言った。 「お前の卓越した魔術の技量で、俺を強化する。そして俺が強化された状態で殴り合う。お前の殴り合いの貧弱さを俺が補い、 神秘性を帯びていないと言う理由でサーヴァントを殴れないと言う揺るがない事実をお前が補う。お前もそれで賛同しただろうが」 「自分からサーヴァントに向かって行く事は勝手が違う。私は貴方が、私に迫る障害や危難を排除すると言う理由から貴方の提案を呑んだのですよ。 勇次郎、私は貴方に、自分からサーヴァントと戦う為に外をうろつき、発見し次第それを葬る事は認めてない。 先程の戦闘とてそうだ。相手が出し惜しみしたからよかったものの、令呪を用いてステータスを向上されたら、貴方とて無事では済まなかったかもしれないのですよ?」 「それはそれで面白かったかもな」 獰猛な笑みに、危険な香りが漂い始めた。それは、獣臭と言っても良かったのかもしれない。 弱者ならばその香りを嗅ぎ、勇次郎の浮かべる、肉食獣宛らの笑みを目視しただけで、失禁すらしてしまうかも知れない。 人間が放つ事の出来る凄味の限界値を遥かに超える凄気が、彼の身体から漲っていた。 「……まるでベルセルクだな、貴様は」 呆れたようにレザードが零した。勇次郎のオーラを受けても、このキャスターはたじろぎすらしない。 彼は付き合ってられない、とこの後言葉を続けかけたが、それを呑み込んだ。 「北欧神話の主神、オーディンの加護を受けた、狼の皮被った狂戦士か。言い得て妙じゃねぇか」 「ほう、細部の差異は兎も角として、概ねその通りだ。喧嘩だけが取り得の馬鹿かと思ったが……そうでもないようだな」 戦闘だけが取り得の学のない人間だと、勇次郎を頭から決め込んでいたレザードだったが、存外そうでもなかったようである。 それだけにタチが悪い。それなりの頭脳を持っていながら、レザードの、マスターが前線に立って戦闘を行う事は避けろと言う進言を破る、と言う事は、 これはもうわざと破っているとみられてもおかしくない事であった。 マスターである勇次郎を初めて見た時、レザードは割と良い者をあてがわれたと思っていた。 魔力の総量にこそ難があるが、それを補って余りある、圧倒的な身体能力を勇次郎から感じ取ったのだ。 レザードは、この男を自らの魔術で強化すれば、キャスターとして最大の欠点である身体能力の低さをカバーする無二の要素になると、出会った当時即座に考えたのである。 勇次郎の方も同様だった。 この男にとっては、聖杯など全く取るに足らない代物だった。万能の願望器であると言うらしいが、下らない。 金など国家首脳を脅せば幾らでも手に入る、名誉も女もそもそも興味がない。勇次郎に願いがあるとすれば、強者を『喰らう』事ただそれだけだった。 つまりこの男の願いは、聖杯戦争に呼び出されたその時点で全て叶っているのだ。 だが、高すぎる神秘の結晶である英霊は、神秘性のある物でしか手傷を負わせる事が出来ない。 つまり勇次郎がどんなに優れた腕力を持っていても、拳に神秘がなければ殴り飛ばす事が出来ない。だからこその、レザードである。 レザードが勇次郎を強化すれば、彼は相手のサーヴァントを殴り飛ばせる。同じ土俵に立てるのである。 聖杯戦争に於いては通常外れクジの部類であるキャスターは、勇次郎と言う男にしてみれば大当たりの部類だった。 故に彼もまた、レザード同様、自分がキャスターを引いたと知った時は、内心で狂喜していたのだ。 互いが互いを補い合う存在、その事は両者共に強く認識していた。 その事は重々把握していた二人だったが、しかし、気付いてしまったのだ。二人のやりたい事は、全くの正反対であると言う事に。 レザードはキャスターとしての戦い方に忠実に従いたいのである。 陣地作成で拠点を作り、其処で道具作成でアイテムを生みだし、不死者達を創造させ、使い魔を利用して他陣営の動向を探る。 着実に駒と道具を生み出して、勝利を盤石にして行きたいのである。 慎重派と言う訳ではないのだが、キャスターのクラスで王手を打つのならば、これが確実だとレザードは考えていた。 これに対し勇次郎は、自らサーヴァントのもとに赴き、彼らを自らの力で下したいのである。 勇次郎は闘争を世界の誰よりも好む男だった。世界に名を轟かせた偉人や猛将、果ては御伽噺の中でしか語られない存在と戦える。 強者との戦闘をSEX以上のコミュニケーション手段とし、末期にはアフガンやベトナムの戦場すらも退屈と称していた勇次郎が、この聖杯戦争に燃えない筈がなかった。 いつだったか、自分の腕力をヘラクレスのようだと褒めた大統領がいた事を勇次郎は思い出す。 此処ではそのヘラクレスが、実在の存在になるかもしれないのだ。イメージトレーニングで、カマキリや恐竜と戦うのとはわけが違う。 それが楽しみで楽しみで、子供の用に、その時が来るのをワクワクして過ごしているのだ。 なるべくなら戦闘を避けたいレザードと、戦闘を楽しみたい勇次郎。 二人の考え方は、一見してもすぐにわかる程の、水と油。正反対のものなのだった。 「……そんなに戦闘が楽しいですか、勇次郎」 「俺とランサーとの戦闘はどう映ったんだ、お前は」 「率直に言えば、何がそんなに楽しいのか、と思う程楽しんでましたが」 この男の戦いぶりは、忘れたくても忘れられるものではない。 ランサーの攻撃を尽く回避したり捌いたりして、ランサーの攻撃以上の速度で一方的に攻撃を叩き込んで行くその様子は、見ていていじめに近しい物を感じた。 暴力を振るう、と言う事をこれ以上なく楽しんでいるのだ。レザードは遠くから勇次郎の戦いぶりを眺めて、そう結論付けていた。 「俺はよ、この聖杯戦争が俺の期待に添わないものだったら、どうしようかと悩んでたのさ」 「だが……」、と言葉を区切る勇次郎。 「違ったんだな。あのランサーもそれなりに強くはあったが……あれよりまだ上の奴がいると思うとよぉ。こんな楽しい戦いがあったんだと思うとよぉ。 もと居た世界で、欲望を満たす為に戦場を駆け抜けたのが、馬鹿らしくてしょうがねぇ。……テメェの言う通りだキャスター。 聖杯戦争は俺の中で……楽しいものとして定着しちまったぜ。不詳の倅バキとの戦闘も中々だったが……さしものあいつも英霊と比べちまったら……まあ可哀相だな」 全く頭がおかしいと、レザードとしては思わざるを得ない。常軌を逸した戦闘狂。我欲を満たす為だけに戦場を駆け抜けたと言う事実。 この世界に愚神オーディンがいようものなら、真っ先にヴァルキュリアに命を下し勇次郎の魂を我が物とするであろう。 マスターの鞍替えや、グールパウダーで忠実な不死者にでもしてやろうかとも考えたが、止めた。それ程までにこの男は強いのだ。 恐らく、この男に匹敵する強さを誇るマスターは、聖杯戦争の中でもそうそう存在するまい。 不死者にしようにも、この男の強さの源泉は、自らの圧倒的な強さに裏打ちされたエゴイズム(自我)であるとも、レザードは気付いていた。 不死者にすると言う事は、その存在を術者の操り人形にすると言う事と同義。勇次郎の長所を殺してしまう危険性がある。 それは避けたい。この男の腕力はそれだけの利用価値があった。その強みを潰す様な愚作は、犯したくない。 レザードも勇次郎に負けず劣らず利己的な側面があるし、それは彼も自覚している。 だがこの戦いは聖杯戦争。自らの意思を貫き通すだけで勝てる程ぬるい戦いではない。 時に自らのわがままを貫き、時にサーヴァントと折り合いをつけ、時に相手マスターと手を組む老獪さも必要となる。 今はマスターである勇次郎と折り合いをつけるべきなのだろう。しかし、レザードにも譲れない点はある。 彼は勇次郎のように、聖杯戦争に参加した時点で願いが叶ったと言う訳ではない。漸く、スタートラインに立てた、と言う所なのだ。 彼は、この戦いに生き残り、聖杯戦争に勝利する必要がある。そして、今度こそ我が物とするのだ。 レザードがありとあらゆる知謀をめぐらせても、遂には創造主に等しい権能を手に入れても、振り向かせる事も出来なかった、初恋の相手。 彼が求めてやまない、至上の美を誇る戦乙女、レナス・ヴァルキュリア。自らの浅はかな行動で世界から消えてしまった彼女を、聖杯の奇跡で蘇らせたい。 そうして今度は、自分の手で、彼女の心を自らのものとするのである。それが、レザードの願いなのだから。 「勇次郎。今回は貴方のわがまま、即ち、私が魔術を用いて貴方の身体能力を強化させ、サーヴァントを探し、見つけ次第戦うと言う要求を受け入れました。 が、次は私の要求を呑んでもらいます。私は貴方と違い、聖杯が欲しい。聖杯戦争に勝ち残りたい。 マスターの貴方が死ねば私の目標も達成出来なくなる、だから次は、私の要求を呑みなさい。自分の陣地を作成し、拠点を作ります。 貴方は、その際に私の護衛をお願いします。……頼まれてくれますね……?」 頼まれてくれますね、と、一見すれば自由意志と裁量に任せるような物言いである。 しかしその実、レザードの声の調子は、受け入れる以外の返事は認めないとでも言う様な鬼気に満ちており、眼鏡の奥の瞳には、凄烈な殺意が輝いている。 その目線を、真っ向から受け止める範馬勇次郎。つまらなそうな表所を浮かべていた。 無理もない、この男に大人しくしていろ、と頼むのは無謀もいい所である。結局は自分の本能の赴くがままに行動し、全てを滅茶苦茶にしてしまう男。それが勇次郎なのだ。 それにこの男は、自分と敵対する存在は許さない性格だ。余りにも横暴な理由で殴られ、殺された人物は最早数えるのも馬鹿馬鹿しい程である。 レザードと勇次郎の視線が絡まり合う。冷たい殺意を放射するレザードに対し、空間を歪める陽炎の如き、熱を孕んだ殺意を放射する勇次郎。 両者を中心とした半径数m内の空間が、異空間と化す。ブリザードのような殺気と溶岩の如き殺意の荒れ狂うその空間内で、平常心を保てる人類は存在しえないだろう。 「……いいぜ。テメェの好きにしろ」 意外な事に、折れたのは勇次郎の方だった。 レザードに怯えた訳ではない事は、言うまでもない。此処でレザードと仲違いする事と、此処を我慢してまだ見ぬ英霊と戦える次の機会を待つか。 その二つを比較衡量して、どちらがマシかを考えただけだ。結果は勿論、言うまでもない。 つまらない理由で敵対するよりは、適当に折れた方がマシ。そう結論付けたのだった。 「聡明なマスターで、何よりです。物分かりの良いマスターを持てて、私は果報者なサーヴァントですね」 「ケッ、白々しい野郎だ……」 此処まで露骨な恐喝手段を取って置きながら、この褒めちぎりよう。イイ性格をしているようだ、この男は。 満足そうな笑みを浮かべ、レザードは霊体化を始める。速く拠点となる場所へ戻ろう、と言う催促の意味合いも込められている。 盛大に舌打ちを響かせて、勇次郎は不機嫌そうに公園を後にする。 彼らが去った後の公園には、人智を超えた戦いの残滓の、タイルブロックの破壊跡だけが残されているだけだった……。 【マスター】 範馬勇次郎@バキシリーズ 【参加方法】 暇潰しに遊びに来てやった、アリゾナ州立刑務所に収容されている友人が秘蔵していた骨董品の1つを手に取ったら、それがシャブティだった。 【マスターとしての願い】 ない。だが聖杯戦争がもし楽しければ、別の何処かで開催している聖杯戦争に参加したい。 【weapon】 身体: 勇次郎は重火器やナイフなどと言った、一般的な意味での武器を持たない。 しかし勇次郎の肉体は、それらよりも遥かに危険であり、ある者は勇次郎の姿を見て、巨大空母一隻分以上の戦力だと錯覚した程。 m単位の厚さのコンクリート塀や鉄板を破壊する腕力や、銃弾すらも見切れる程の反射神経など、地上最強の生物と揶揄されるに相応しい身体能力を持つ。 【能力・技能】 勇次郎はその圧倒的な身体能力をいかんなく発揮させ、思うがままに暴力を振るう戦法を好む所とする。 打撃の要となる背筋が鬼の顔の様に見える事から、通称「鬼の貌」と呼ばれる天然のヒッティングマッスルを持ち、その筋肉に裏付けされた力で、思い切り殴る、蹴る。 それが勇次郎の戦い方である。ただ、勇次郎自体は世界中のありとあらゆる格闘技及びその技の数々に精通しており、その気になれば一度見ただけで、 その格闘技の体系の中で最高級の技とされるものをトレース、自分のものとして使う事が出来る。 但し勇次郎は格闘技における技術を不純物と断言し、純粋な力こそを至上としている為、その技を使う事は滅多にない。 また解剖学や人体に精通し、数々の戦場を渡り歩いた為か、『相手の身体的な弱点を自動的に発見する』と言うスキルも持つ。 本人すら気付かないような些細な弱点(未発見の虫歯・癌なども)でさえ無意識的に発見出来、 その診断能力はベテランの医師すら上回ると言う。 人の身でありながら、A+ランク相当の勇猛や心眼(真)、天性の肉体にカリスマ(偽)、反骨の相、無窮の武錬などに相当するスキルを持ち、 彼自体がサーヴァントとして呼び出される可能性すらある存在。 キャスターによる強化なしでも下手なサーヴァントに肉薄するその身体能力は、マスターとしてはまさに破格と言う他ない。 【人物背景】 地上最強の生物、鬼(オーガ)と作中で呼ばれている男。主人公である範馬刃牙の父親であり、また彼の目標でもある存在。 一個人で国家軍事力に匹敵する暴力(身体能力)を誇る男で、事実その力で、数々の戦場を渡り歩き、数々の軍隊を壊滅させて来た。 ベトナム戦争に傭兵として参加した時の年齢が十六歳の時であり、その頃には既にその圧倒的な才能を開花、急速に成長させていたようである。 法の外に君臨する男の一人であり、作中で起こした数々の傷害罪や殺人罪、総理大臣への殺害予告とその実行(総理の殺害自体は未遂)が不問に処されている。 これは、人間一人が振るう暴力で国家が揺るぐ事実を公に出来ない(威信に関わる)からであり、殆どの国家は、彼の行った如何なる行為も黙認している。 極めて自己中心的な性格の持ち主で、自分が地上最強の生物である事に対し一切の疑念を抱いていない。 勇次郎と長年の付き合いを持つストライダムに曰く、彼の精神の強固さは、歴史を大きく動かして来た偉人のそれと殆ど同じだと評する程。 彼にとって闘争とは人生の全てであり、彼は食事や睡眠、果ては呼吸よりも、戦闘のプライオリティが高い程。 総括すれば、どこまでもわがままで、何処までも闘争が大好きで、そしてデタラメに強い。それが、範馬勇次郎と言う男なのである。 今回の勇次郎は『範馬刃牙』に於いて、刃牙との最後の戦いの後、退屈な日常を送っていた時からの参戦。 【方針】 サーヴァント達と殴り合いたい、本気を出して戦いたい。 但し、サーヴァントであるレザードの意向も汲んでやらないとつまらない結果を招いてしまうので、当分は彼の言い分も呑んでやる。 【クラス】 キャスター 【真名】 レザード・ヴァレス@ヴァルキリープロファイル 【ステータス】 筋力E 耐久E 敏捷D 魔力EX 幸運A+ 宝具A+++ 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 陣地作成:B 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。“工房”の形成が可能。 道具作成:EX 魔術的な道具を作成する技能。 錬金術、屍霊術を初めとする様々な魔術を極め、物質を構成する原子の配列変換を高いレベルで行えるキャスターは、 時間及び材料さえ揃えば、グールパウダーやエリクサー、ホムンクルス、果ては賢者の石の作成すら可能とする。 【保有スキル】 錬金術:EX 賢者の石の作成を目的とした魔術体系。 キャスターは過去に賢者の石の作成に成功している為、ランクは最高クラスである。 屍霊術:A+ ネクロマンシー技術。死体や悪霊、幽鬼等のアンデッドや魂、霊魂に関する知識やそれらを扱う技術に長けているかどうか。 キャスターは高いレベルの屍霊術を操り、種々様々な不死者の作成が可能である。 信仰の加護(偽):A 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。 自己の精神を強く保証し、自らの信ずる理念において、様々な非人道的かつ残虐な所業を行う事が出来る。 キャスターの信仰の対象とは、彼のいた世界における最高神であるオーディンでもなければ豊穣の女神であるフレイでもなく、 彼らの手足として働く戦乙女ヴァルキュリアであった。但し彼の場合はヴァルキュリアを信仰の対象と言うよりは、愛情の対象としてみていたようだが。 使い魔使役:B 優れた魔術師として使い魔を使役する事が出来る。 キャスターの場合は主に実在する動物を使い魔にする事を好み、元いた世界では鳥や猫を操っていた。 【宝具】 『万象記憶せし知識の魔石(賢者の石)』 ランク:A+++ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 錬金術師のみならず、キャスターのいた世界であるならばあらゆる者が求めたと言う究極物質。 見た目はただの石にしか見えないが、その実、世界が創世される以前をも含めた、ありとあらゆる知識の集積体。 魔法にも等しい効能を持つ失伝魔法(ロストミスティック)をも網羅している。 だがこの宝具から知識を抽出する作業は非常に難しく、求めている知識は簡単には引き出す事は出来ない。キャスターに曰く、百億ページもある辞書のようなもの。 解析にさえ成功すれば、人の身でありながら神々しか知らない知識を知る事は元より、魔力量が許せば失伝魔法をも扱える。 聖杯戦争に関しては、解読に時間をかければ他の参加者の情報及び、サーヴァントの真名や来歴と言った情報すらも手中に収める事が可能。 また莫大な魔力を有する魔力炉としての効果も備えており、キャスターが操る魔術の効能を底上げする効果も持つ。 そして最終手段として、賢者の石が内包するその魔力を全て犠牲、つまり宝具を破棄する事で、並行世界からの干渉や五つの魔法、神霊級の奇跡や魔術をも一時的に無効化させる 生前キャスターはその効果を使用する事で、四宝・ドラゴンオーブが放つ、世界を焼け落とす終末の炎、ラグナロクをも無傷で乗り切った。 【weapon】 聖杖ユニコーンズ・ホーン: ユニコーンの角を原子配列変換する事で作成出来る杖。 魔法(魔術)を遥かに超える規模・威力を誇る『大魔法』の発動を可能とする触媒。 大魔術の発動には膨大な魔力を必要とする為、その魔力に耐え切れず自壊してしまう杖が多いのだが、この杖にはそう言った心配が存在しない。 魔法及び大魔法: 元いた世界の、戦闘用の魔法(魔術)の殆どを極めている。 大抵の魔法は一工程で発動可能だが、大魔法クラスとなると、二小節の詠唱を必要とする。 使用する大魔法にはこだわりがあるらしく、天空から隕石を飛来させ、落下させるメテオスウォームの使用を好む。 どちらも短い詠唱で発動可能だが威力は高く、魔法レベルならBランク以下、大魔法レベルになるとAランク以下の対魔力でも容易くダメージを通す。 【人物背景】 フレンスベルグの魔術学院に所属していた魔術師の一人。 魔術師でもあり錬金術師でもあり、同時に、不死者を操りそして生み出す、ネクロマンサーとしても活動、それらを両立させていた人物。 座学や魔術に関連する事柄に対して非凡な才能を見せ、魔術学院の中においても、極めて優秀な生徒であった。 しかし、協調性のなさや、自らのエゴイスティックで残虐な思想の故に、学院長であり師でもあるロレンタから学園を破門される。 破門された前後かは不明であるが、偶然目にしてしまった戦乙女・ヴァルキュリアの一人であるレナスに一目惚れ。 以降は、彼女の心と魂を自らのものとする為に、非人道的な手段のペースを加速させる。 レナスの魂を封じ込める為の素体であるホムンクルスを作り出す為に、何人もの人間やエルフを犠牲にする。 学院を破門したロレンタを殺害、彼女の無念の声を呼び水にレナスをおびき出す、と言った行為はほんの一環に過ぎない。 また、学友であり、ライバルであり、後々の障害になるであろうと目測した女魔術師・メルティーナを氷漬けにして封印した事もある。 どうしようもない悪人である事は疑いようもないのだが、同時に世界を救った立役者でもあり、彼が製作したレナスを模したホムンクルスがなければ、 オーディンの命を受けて地上に現れたアーリィ・ヴァルキュリアによって霧散させられたレナスの魂を入れる事が出来なかったのだから(そうしていなければ確実に、黒幕であるロキの放った終末の炎で世界全体が滅んでいた)。 ロキを討ち倒した後で、ロキの手によって葬られたオーディンの代わりに、世界の創造主となったレナスは、 ラグナロクによって死んでしまった地上の人間や文明を復活させるが、賢者の石を犠牲にラグナロクを生き残ったレザードは、 ラグナロクによる破壊前の人物、つまりレナスの支配下の外の住民になってしまう。 その事を利用し、レザードは過去へと遡る研究を行い、自分が生きている時代から数百年も昔の時代へと移動。 時代の改変を行い、レナスを我が物とするよう歴史を改竄する事を画策。レザードの目的は、この世界で主神・オーディンに成り代わって自らが神となり、レナスの魂と一つになる事だった。 紆余曲折を経て主神であるオーディンを抹殺し、四宝の一つであるグングニルを奪い取る。 事態を察知した、未来世界に於ける創造主であるレナスも過去を遡りレザードの前に現れるが、失伝魔法である王呼の秘法と呼ばれる、強制的に魂を転生させる術をもって、レナスを封印。 が、最後の最後で、戦乙女の三姉妹の末妹シルメリアが世界に顕現。彼女にその野望を挫かれる。 罪に罪を重ね、世界を混乱に陥れたレザードには、死ではなく、魂の消滅と言う罰が与えられると言う。 シルメリアから、「例え神であろうとも、魂と心を所有物とし、意のままに操る事は出来ない」と説教され、憑き物の落ちたような顔を浮かべるレザード。 一時は神に等しい存在となり、神にも等しい権能を振るう事が出来、その力でレナスを我が物にしようとした彼が今わの際に悟った事は、 「神は期待していたほど万能ではなかった」、と言う事であった。 【サーヴァントとしての願い】 レナスを復活させ、今度こそ彼女を自分のものとする 【基本戦術、方針、運用法】 典型的なキャスターのステータスを持つレザードは、陣地作成で自らの拠点を生みだし、其処に籠城すると言うキャスターとして基本的な戦術に忠実に従うのが最善である。 材料と時間さえ許せば宝具すらも作成可能な程の高い道具作成ランクと、不死者を生み出す屍霊術で、道具と駒を確実に増やせて行ける小回りの強さも魅力。 ステータスを見れば一目瞭然だが、直接的な殴り合いは不得手も不得手。だがそんなレザードをサポートするファクターが、マスターである範馬勇次郎である。 ガード・レインフォースやマイト・レインフォースを筆頭とした補助の魔術を用いて強化する事で、勇次郎は上位のサーヴァントに匹敵する程の白兵戦能力を獲得する。 肉弾戦を苦手とするレザードにとって、下手な不死者を超越する程の勇次郎の戦闘能力は聖杯戦争を勝ち抜く上で重要な要素なのである。 このコンビの弱点を上げるとするならば、マスターとサーヴァントの意識の違い。 二人の聖杯戦争に対するスタンスは全く真逆なもので、表面上は互いが互いを補い合うベストパートナーに見えるのだが、 実際には互いに考えている事は水と油も甚だしいのである。 レザードも勇次郎も、互いは補い合っていると言う意識をしっかりと持っている為仲間割れは早々起こさないだろうが、付け入る隙があるとすれば、この反りの合わなさであろう。
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始まりの刑罰は五種、生命刑、身体刑、自由刑、名誉刑、財産刑、様々な罪と泥と闇と悪意が回り周り続ける刑罰を与えよ『断首、追放、去勢による人権排除』『肉体を呵責し嗜虐する事の溜飲降下』『名誉栄誉を没収する群体総意による抹殺』『資産財産を凍結する我欲と裁決による嘲笑』死刑懲役禁固聞拘留罰金科料、私怨による罪、私欲による罪、無意識を被る罪、自意識を謳う罪、内乱、勧聞い誘、詐称、窃盗、強盗、誘拐、自傷、強聞い姦、放火、爆破、侵害、過失致死、集団暴力、業務致死、過信による事故、誤診に聞いてよる事故、隠蔽。益を得る為に犯す。己を得る為に犯す。愛を聞いて得る為に犯す。徳を得る為に犯す 自分の為に聞いてす。窃盗罪横領罪詐欺罪隠蔽罪殺人罪器物聞いて犯罪犯罪犯罪聞いて私怨による攻撃攻撃攻撃攻撃汚い汚聞いてい汚い聞いて汚いおまえは汚い償え償え償え償え償え聞いて聞いて聞いて聞いて―――― 「聞いて、お姉ちゃん」 唐突に間桐桜の視界は開けた。 どこまでも続く暗闇の中、地が髑髏に埋め尽くされた世界。 そこで吹く風は、声となって桜に聞こえてくる。 「お父さんも、お母さんも死んじゃったのは、みんな大江山で帝を僭称している男のせいだって言われたの。 だからあたしは刀で刺したの。お役目を果たしたのに、それを告げたら、胸を突かれて――」 一筋の風が桜に吹くと、また異なる声が聞こえてくる。 「聞いて。僕はひもじくてひもじくて、だけど妹だけは助けてあげたくて稲わらを盗んだんだ。 そしたら首を――」 風が逆巻き、桜に集まる。 風がきいきいと哭く。風の一筋は亡者の叫び。 怨念、無念、悪念、残念。 人の恨み、天の恨み。そして何より――己への恨み。 だが、例え怒りのままに人を、己を切り裂こうとも、虚しさは胸から去らない。 最早怒りをぶつける相手はどこにもいないのだから。 だからこそ、人を恨み、天を憎み、何より己を憎み、魑魅魍魎は哭くのだ。 ……あの女さえいなければ。あいつが憎い。痛いよ。熱いよ。もう嫌だ。死にたくない。殺してやる。助けてくれ。あの子だけは。 ねえ、聞いてくれ。この痛みを。苦しみを。つらさを。無念を。聞いてくれ。聞いてくれ。聞いてくれ! その声に耐えきれず、桜は悲鳴を上げた。 ◇◇◇ ◇◇◇ ――――悲鳴と同時に、桜に映る景色が変わる。 地下室の中。暗闇の奥、さらに暗い部分には――蟲など一匹もいなかった。 床が垂直になっている事から、桜はようやく自分が倒れたという事に気が付いた。 同時に、なぜこんなところで倒れ伏しているのか、その理由も。 間桐桜はこのゴッサムシティで穏やかな日々を過ごす最中、常に何か急き立てられるような感覚に襲われていた。 何かが欠けている。そう思いながらハイスクールに通い、兄と痴呆症の祖父の世話をしながら、違和感が薄れることは無く、むしろ増していった。 だが、何かが違う。何かが足りない。 いや、何かじゃない。誰か、が――!? ある時、その喪失感に気づいてしまった。 ――衛宮士郎の存在に。 必死になって元の生活の痕跡を探し、存在しない衛宮邸を探し、知人を探し、桜にとって悪夢そのものである、間桐邸の地下修練場まで探しても何もないと知って。 絶望のあまり気を失ってしまったのだ。 「……帰りたい。帰らないと……」 桜は身を起こしながら呟いた。 桜には既に聖杯戦争の情報が流し込まれているが、それに対し何の感慨もない。 桜に願いがあるとすればただ一つ、衛宮士郎との生活を続ける事だけだ。 「――たとえそれが家族ごっこだとしても?」 後ろから投げかけられた言葉に、桜は驚き振り向いた。 「あは、こんちわ!」 戸惑う桜と違い、彼は明るい笑顔で挨拶をした。 衣装は日本の貴族が着る直衣というものだろうか。紫というよりピンク色の着物を着ている。 下には袴を付けず、艶めかしい足が裾から覗いていた。 桜は流れる魔力から、ようやく彼がどのような存在なのか理解し、声をかけた。 「貴方が私のサーヴァント?」 「そ。ボクはキャスター。真名は『キツト』。 黄色の黄、三本線の川と、人間の人で『黄川人』さ。よろしく、マスター」 そう言ってキャスター、黄川人は桜に対し礼をした。 「私は……聖杯なんて必要じゃない。ただ、元の生活に戻りたい。 ……貴方はどうするの?」 黄川人からこの聖杯戦争について教わった桜は、黄川人に尋ねた。 それは単なる疑問ではなく、聖杯を求めないマスターをどうするか、という問いかけだ。 サーヴァントは叶えたい願いがあるからこそ召喚に応じる。 よって聖杯に無関心なマスターは、切り捨てられる可能性が大だ。 その時は令呪を使う必要があると、桜は理解していたのだが。 「いいよ、別にボクには聖杯に叶えてもらうような願いなんてないし。 こうして肉体を持って、現世を謳歌出来るだけで満足さ」 黄川人はくるりと一回りし、桜に向かい微笑んだ。 「大体さァ、あらゆる願いが叶う聖杯なんてうさん臭いよねェ。 そんな海のものとも山のものとも知れない代物に願おうなんて奴は考え知らずの馬鹿か、さもなくば追い詰められて都合の良い奇跡にすがる奴くらいだぜ。 あれ、じゃあやっぱり馬鹿しかいないってことじゃないか。アハハハ……」 何がおかしいのか、黄川人はけらけらと笑った。 「……他のマスターがどこに居るか分かる?」 桜が黄川人に尋ねると、黄川人は呪を唱えた。 「白鏡、黒鏡。この地と怨敵を映せ」 すると桜の視界の隅に、この町の地図が映し出された。地図の上には、赤い点と動き回る黒い点がある。 「赤い点は僕たちの位置。黒い点がボク達の敵、つまりマスターとサーヴァント、それと使い魔その他魔力を持った奴の位置だから。 それにしても……いきなりマスターの位置を尋ねるなんて、殺る気満々だね」 「違うわ。ただ私は戦いに巻き込まれたくないだけ。その前にこの町から出たいの」 「ふうん。だけどさ、アサシンのような気配遮断ができる相手だと、この術も通用するかどうか分からないよ。 いきなり襲われる事もあるだろうけど、その時はどうする?」 その時は。桜はそう言いかけて口ごもった。 「ま、その時はサーヴァントのボクの出番だけどね。術で逃げるくらいはできると思うよ」 そう言って桜に対し無邪気な笑みを見せた。 「じゃあ、行きましょう」 と言って桜は地下から出る階段を登って。 「あ。そうそう、一つ頼みがあるんだけど……君の事を、マスターじゃなく“姉さん”って、呼んでいいかな?」 桜は歩みを止めた。 「ボクには赤ん坊の頃、生き別れた姉がいたらしいんだ。結局死ぬまで会えなかったんだけどね」 その言葉は、桜の脳裏にある光景を思い出させる。家族がそろっていたあの時の情景を。 「もし君のような人がボクの姉さんだったらうれしいんだけど……だめかな?」 思い出させないでほしい。 あの日々を思い出してしまったら、全てを諦める事でやっと手に入れた幸せが崩れてしまう。 「やめて、キャスター」 喉から悲鳴の様にかろうじて絞り出された声。桜にはそれを言うのが精一杯であった。 「ああ、わかったよ。桜」 黄川人はあっさりと受け入れ、さりげなく名前で呼んだ。 桜は震えそうになる身体を押さえ、階段を登って行った。 その姿を見る黄川人は、桜の前では見せなかった、歪んだ笑みを浮かべた。 黄川人が持つスキルの「千里眼」。それは単に視力の良さのみならず、物や人の過去を見通す。 先程の頼みも、桜の過去を覗いたからだ。 このマスターは面白い。鎖で縛られ、鎧で固められた精神の内で、素晴らしい怪物を育てている。 さあ、戦いを始めよう。聖杯なんてどうでもいい。彼女の内にある憎悪と嫉妬、そして『この世、全ての悪』を解き放ってやろう。 そしてマスターもサーヴァントも殺し、さらにあの自惚れ屋の神々を殺しつくし、海を埋め立て地を平らにし、この世を一からやり直そうじゃないか。 何だってできるさ。桜とボクが一緒なら……。 【マスター】 間桐桜@Fate/stay night 【マスターとしての願い】 早く元の生活に戻りたい。 【weapon】 無し。 【能力・技能】 架空元素・虚数 魔術師として極めてまれな属性だが、現在は上手く扱えない。 この世、全ての悪(アンリ・マユ) 人類60億全てに悪であれと望まれた呪い。 桜が元居る世界の聖杯の中で、誕生する時を待っている。 本来ならば桜は聖杯としての機能は覚醒しないが、繋がる可能性はある。 【人物背景】 遠坂凛の実妹。遠坂家の次女として生まれたが、間桐の家に養子に出された。 表向きは遠坂と間桐の同盟が続いていることの証。裏では、間桐臓硯にとっては断絶寸前だった家系を存続させるために、魔術の才能がある子供(というよりは胎盤)を求めていたという事情があった。 また遠坂時臣にとっては一子相伝である魔道の家において二人目の子供には魔術を伝えられず、そして凛と桜の姉妹は共に魔道の家門の庇護が不可欠であるほど希少な才能を生まれ持っていたため、双方の未来を救うための方策でもあった。 間桐家に入って以後は、遠坂との接触は原則的に禁じられる。 しかしながら「間桐の後継者」の実態は間桐臓硯の手駒であり、桜の素質に合わない魔術修行や体質改変を目的とした肉体的苦痛を伴う調整、義理の兄である慎二からの虐待を受けて育つ。 だがある頃に、士郎の懸命な姿を見て彼に憧れを抱く。 【方針】 聖杯戦争からの脱出、ではあるがその方法が見つからないならどうするか不明。 【クラス】 キャスター 【真名】 黄川人@俺の屍を越えてゆけ 【パラメーター】 筋力C 耐久C+ 敏捷C 魔力A+ 幸運B 宝具B 【属性】 混沌・悪 【クラス別能力】 陣地作成:A+ 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 “工房”を上回る“神殿”を複数形成することが可能。 道具作成:A 魔力を帯びた器具を作成できる。 恨みの念から、鬼を形成できる。元になった人間の怨念が強ければ強い程、サーヴァントにも匹敵する怪物となる。 【保有スキル】 呪歌:A+ 黄川人の世界の神々が編み出した魔術体系。 攻撃、防御、属性付与は重ね掛けが可能で、攻撃の術は併せることで、人数×2倍の威力を発揮する。 キャスターとして召喚された影響で全ての術、さらに短命種絶の呪いや空間移動等を使用できる。 千里眼:A 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。 さらに遠隔透視、過去視を可能とする。 自己改造:A+ 自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。 このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。 他人の身体に潜り込み、相手の意識はそのままに身体を操る。 また、この状態だと同ランクの気配遮断の効果を持つ。 神性:E-(A) 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。 本来は最高の神性適性を持つが、本人が神を嫌っている上、鬼に貶められている。 【宝具】 『八つ髪(やつがみ)』 ランク:B 種別:召喚宝具 レンジ:― 最大補足:― 黄川人の八本の髪の毛から生み出される、竜種を模した鬼。 各々の髪は自己の意志で動き、術を行使し、倒されても魔力を注げば復活する。 陣地作成と合わせれば、召喚、運用、復活に本人の魔力を必要としなくなる。 『朱ノ首輪(しゅのくびわ)』 ランク:A 種別:対神宝具 レンジ:― 最大捕捉:1柱 神、もしくは神性スキルを持つ相手にのみ通用する宝具。 枷をはめられた敵の能力と理性を封印し、獣に貶める(イメージとしてはプリズマイリヤの黒化英霊を参考に)。 この宝具は術として唱える型と、首輪を実体化させる型の二種類がある。 術の場合、以下の呪文を唱える。 「風祭り、火祭り、水祭り、土祭り、滄溟を探りたもうた天の瓊矛の滴よ、ここに集いて禍事を為せ」 首輪の場合、道具作成スキルで製造する。こちらは填めることさえできれば誰にでも使用でき、黄川人本人にも通用する。 『阿朱羅(あしゅら)』 ランク:B 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大補足:1人 黄川人の道具作成、自己改造スキルを自分自身に用い、異形の鬼へと変化する。 ステータスは以下の通り。 筋力A 耐久A+ 敏捷A 魔力A+ 幸運D 宝具B 無論この状態でも、全スキル、宝具は使用可能。だが、常時莫大な魔力を消費し続ける。 もし魔術回路を持つ者と一体化できたなら、自力で魔力を生成し、生前の力を完全に発揮できるだろう。 【サーヴァントとしての願い】 桜に『復讐』の思いを自覚させ『この世、全ての悪』を使い世界をやり直す。 【人物背景】 打倒朱点童子を目指す主人公一族の前に現れる水先案内人。 天真爛漫な性格で様々な情報を知らせてくれるが、セリフの端々に皮肉が混ざっている。 正体は主人公に呪いをかけた朱点童子本人。 下天した神、片羽ノお業と人間の間に生まれる。これを機に神は下界に介入し、黄川人を皇子として従うように下知する。 神の起こす奇跡により信仰は広まり、都が造られるまでに至るが、時の帝の命により、黄川人のいる都は焼き討ちされ、皆殺しの目に合う。 赤子だった黄川人は殺戮から逃れ、お紺という女性に拾われるが、黄川人が能力で富籤を連続で当てさせた結果、お紺の家庭は崩壊し、無理心中を図られる。 その後は氷ノ皇子の元に辿り着き、彼の血を啜り生き延び、術を教わる。 そこでは穏やかな生活を過ごしていたが、ある時、流れ着いた敦賀ノ真名姫の死によって身の内に溜まった復讐心が爆発し、怨念は地上天界を揺るがした。 それを鎮める為討伐に来た神々諸共、神へと転生した姉の昼子に鬼の身体へ封じ込められる。 それでも尚黄川人の意識は残り、鬼の自我はそのままに意志を操り京を荒らし続けた。 これに対し自分を倒すため、もう一人の神との混血『朱点童子』を作る計画を聞きつけた事で、封印を解く計画を思いつく。 鬼の身体を倒しにきたお輪を人質にして、まだ赤子の主人公に短命の呪いをかけた。 自分を封印から解き放つ動機を持たせ、封印を解く程度で実力を抑えるように。 そしてその赤子が神の力を借り、朱点童子討伐に乗り出すところから物語は始まる。 【方針】 戦闘やトラウマを抉り出す言葉責めを利用して、桜が黒化した後で勝負に出る。 それまでは陣地を作り、待ちの戦術でいく。 【基本戦術、運用法】 戦法はまず陣地を作り、八つ髪を配置するというキャスタークラスの基本戦略に沿う形になる。 暗殺も一応は可能だが、やはり八つ髪と術の併せを用いた方が良いだろう。 主従関係について補足しておくと、黄川人は桜を利用しても、裏切る気は全くない。 サディスティックに責めたてても、それは桜に復讐心を自覚させるためである。
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【クラス】 バスター 【真名】 ノノ@トップをねらえ2! 【属性】 秩序・善 【パラメータ】 筋力A+ 耐久A 敏捷B+ 魔力E 幸運C 宝具B 【クラス別スキル】 砲撃:B 標的を定め、砲撃する能力。 砲撃に関する攻撃に、少し有利な判定がつく。 単独行動:D マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 Dランクならばマスターを失っても半日程度現界可能。 【固有スキル】 バスターマシン:EX バスターマシンを持つサーヴァントに与えられるスキル。 バスターは最古のバスターマシンであり、そしてバスターマシンそのものである。 宇宙怪獣の侵攻から全てを守るため、宙を駆ける。 バスターは戦士として己を奮い立たせ、人類の味方として地球を護り続ける。 怪力:A 魔物や魔獣等が持つスキル。 バスターはアンドロイド、所謂人外の存在であるため、取得している。 筋力が上昇する。 フィジカルリアクター A バスターに搭載された、物理法則書き換え機能。 これにより周囲の物体を己の思うままに武装や望みの物体に変換することができ、相手の攻撃エネルギーを己の魔力として変換することも可能。 しかしバスター自体が小柄なため、広範囲の攻撃や敵自体を変換するような事は不可能。 【宝具】 『 第六世代型恒星間航行決戦兵器 (バスターマシン7号)』 ランク:B 種別:対宇宙怪獣宝具 レンジ:- 最大捕捉:- 太陽系を侵攻する宇宙怪獣を阻止し、人類の存続のために戦う対宇宙怪獣戦闘用決戦兵器。 バスターの身体はナノマシンで構成されているアンドロイドであり、その機械の肉体そのものが宝具。 バスターはその最古のバスターマシンである。 見かけは少女だが、長い年月を生きており常人を遥かに越えた能力を持つ。 バスターはスキル・フィジカルリアクターによりはミサイルや障壁などの武装を備えることができる。 『星を護りし少女の極光(バスタービーム)』 ランク:C 種別:対宇宙怪獣宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000 フィジカルリアクターで周囲の物体をエネルギーに変換し、両手から放つ超火力の巨大光線。 本来ならば星すら貫き破壊する光線兵器だが、サーヴァントとして召喚された現在はそれほどの威力はないが、それでも規格外の一撃である。 しかし発動には膨大な量の魔力を必要とする。 照射後、そのまま両腕を開くことにより、敵を両断することも可能。 【Weapon】 脚部三重六連装ミサイルサイロ八基から射出される、ほぼレーザーに近いホーミングミサイルなどなど。 自分より巨大な敵を打ち砕くイナズマキックなどの身体をつかった一撃も強力 【人物背景】 見た目は人間そのものだが、実はナノマシンによって構成されたアンドロイドであり、その正体はバスターマシン7号。 人類と地球を守る平気。 「ノノリリ」なる人物に憧れて「ノノ」と名乗っている。自称火星のマリネリス峡谷育ち。 ピンク色の髪と一際大きなアホ毛が特徴。 多少ドジで能天気だが、その努力と根性で周りを幾度となく救った。 【サーヴァントとしての願い】 ノノは、マスターを助けます。 何故ならば! ノノがサーヴァントだからです!!! 【方針】 マスターが帰りたいらしいので、手伝う。 【クラス特性】 バスター、砲撃手のサーヴァント。 高威力かつ未来的な飛び道具武装を使うクラス。 しかし未来的であるが故の代償か、一撃一撃が重いものの、宝具の神秘と魔力のランクが低いのが特徴。 このクラスにはサイボーグやアンドロイドなど、機械的なサーヴァントが多い。